キッチンの油汚れ、風呂場のぬめり、衣類の汚れや加齢臭...。ご家庭内の落としきれない汚れに悩んでいる方も多いのでは。そこでオススメしたいのが、酸素系漂白剤である「オキシクリーン」を使った「オキシ漬け」です。
「つけておくだけでキレイになる」と話題の「オキシ漬け」ですが、「聞いたことはあるけど、まだやったことはなくて...」という方のために、今回は基礎知識を徹底的にご紹介。
日本でオキシクリーンの販売を手がける株式会社グラフィコ企画本部販売促進部の田邊謙司さんに、オキシクリーンを使ったつけおき洗い「オキシ漬け」について教えていただきました。
1.そもそも「オキシ漬け」とは
いま話題の酸素系漂白剤、オキシクリーン。これをお湯に溶かして「オキシ溶液」を作り、汚れが気になるものをつけおきする掃除法が「オキシ漬け」です。
「驚くほど汚れが取れる!」「掃除がラク!」と効果が口コミで広がり、愛用者が続々と増加中です。
2.「オキシ漬け」の魅力は?
つけおきするだけで、酸素の泡の力で汚れがどんどん落ちる「オキシ漬け」。その4つの魅力をご紹介しましょう。
魅力① 放っておくだけでいいからラクチン
汚れが気になるものを「オキシ溶液」につけるだけ。放っておく間にスッキリきれいに。
魅力② 漂白&消臭効果が期待できる
漂白&消臭成分を配合。白いシャツの黄ばみの他、加齢臭などのニオイまでも解決できたという声も。色柄ものにも使えます。
魅力③ 油汚れや黄ばみ、浴槽の汚れまで対応
汚れごとに洗剤を変えなくてもすむのがうれしい!
魅力④ オキシ溶液は約6時間効果が続く
洗浄効果が持続する6時間以内に数回使うという人も。汚れが軽いものからつけおきするのがおすすめ。
3.「オキシ漬け」のやり方は?
①オキシ溶液を作る
バケツやシンク、浴槽などに40~60℃のお湯を張りオキシクリーンを入れます。
お風呂の残り湯を追いだきしてもOK。
洗剤の量はお湯の量や汚れによって異なります。
②汚れを落としたいものを入れ、つけおきする
ホコリが付着したものは、軽く落としてから入れましょう。
泡の洗浄力が発揮され、6時間ほど効果が続きます。
汚れの度合いに応じてつけておく時間を調整してください。
③水ですすぐ
最後は水洗いして、オキシ溶液をしっかり落とせば終了。
このラクチンさは、つけおきしている間に汚れを落としてくれる「オキシ漬け」ならでは。
しつこい皮脂汚れや水あかもこすったりせずにスッキリです。
4.「オキシ漬け」に使うのは?
アメリカ版と日本流通版の2種類のオキシクリーンがあります
「オキシクリーン」はアメリカ生まれの酸素系漂白剤。
40~60℃のお湯に溶かすことで活性酸素を発生し、酸素の泡で汚れを浮き上がらせる漂白剤です。
主成分は過炭酸ナトリウムですが、大きな違いはアメリカ版には界面活性剤が入っていること。アメリカ版の方が泡立ちがよいという使用感を持つ人が多いようです。
アメリカ版と日本流通版、各スプーンの目安量
アメリカ版のスプーンは上にいくほど広くなっているので、ライン4=日本版スプーン5杯分です。倍量ではないので注意してください。
5.「オキシ漬け」で落とせる汚れは?
「オキシクリーン」はアルカリ性の洗剤です。掃除の基本は「アルカリ性の汚れは酸性の洗剤で、酸性の汚れはアルカリ性の洗剤で中和させて落とす」こと。下の図を見てください。
日常の汚れの多くは酸性だからこそ、アルカリ性洗剤(汚れを落とすパワーは酸素系)である「オキシクリーン」の活躍の場は広いと言えるでしょう。
6.「オキシ漬け」で効果があるものって?
キッチン用品
鍋、五徳、グリルの網・排気口、レンジフード、排水口のフタ、冷蔵庫の中のトレー、洗い桶やステンレスボウルなど
衣類
汗ジミのシャツ、靴(スニーカー)、子ども服、ペットの衣類、エプロン、介護用品など
食器類
茶碗やコーヒーの渋のついたカップ、急須、水筒のフタ、やかんなど
その他
布団、カーテン、ごみ箱、トイレのタンクなど
バス用品
洗面器、浴室のいす、お風呂のフタ、シャワーヘッド、石鹸ケースなど
紹介している使用方法と使用可能な素材については、製造元の米国チャーチ&ドワイト社並びに正規輸入販売元のグラフィコ社が推奨しているものと異なるものもあります。
オキシ漬けしたい製品についているお手入れ方法をよくお読みになった上でお試しください。
7.「オキシ漬け」Q&A「こんなときどうすればいい?」
Q1 あまりよく落ちないのですが...
環境や個人の感じ方にもよりますが、数年間掃除をしておらず蓄積した汚れだったり、汚れの度合いやオキシ溶液の濃度によっては、一度でピカピカにならない場合があります。その場合は、洗剤の量を増やしたり、つけおき時間を調整してみてください。
Q2 6時間以上つけおきしても問題ない?
「6時間」は主成分である過炭酸ナトリウムの洗浄効果が持続する時間を指します。それを超えると洗浄効果は見込めませんが、つけおきしたままでも問題ありません。例えば、寝る前にオキシ漬けし、翌朝に水ですすいで完了、と睡眠時間を活用する方法もあります。
Q3 お湯の温度が冷めてしまいます
愛用者の中には浴室の追いだき機能を活用している人も。
またプチプチ(梱包材)のシートをかぶせて温度をキープする方法もあります。
途中で熱いお湯を足してもよいのですが、洗剤の濃度が薄くなるので、同時に洗剤を少量加えて濃度をキープするのがおすすめです。
8.「オキシ漬け」の注意点は?
特殊加工された洗面台やシンクにオキシ溶液を作る場合は、事前に色や材質を確認してください。場合によっては色落ちや変質する場合があります。オキシ溶液を混ぜるときはゴム手袋の着用を。肌が弱い方は手荒れを起こす可能性があります。
※酸素系漂白剤は、用途以外の使用はおやめください。本特集で紹介している方法は個人の使い方であり、メーカー推奨の方法とは異なることがあります。ご使用の際は商品パッケージをよく読み、ご自身の責任のもとお使いください。
シニア世代にこそオススメ!
実はこの掃除方法、私たちにこそおすすめ。
その理由を「汚れがスルッと取れるので、重労働だったゴシゴシ洗いがラクになります」と言うのは、日本でのオキシクリーンの販売を手がける株式会社グラフィコ企画本部販売促進部の田邊謙司さん。
初めてのオキシ漬け、一緒に始めてみませんか?