冷蔵庫は隙間時間で片づけることができる小掃除に最適な場所。いますぐ食品の置き方や並べ方をちょっとだけ変えてみませんか? 時短整理で冷蔵庫がみるみる使いやすくなります! 今回は片づけ・収納・家事の方法が支持を得ている原田さよさんに「50代からの冷蔵庫整理術」を教えていただきました。
50代からの冷蔵庫整理は整えるより、減らすこと
片づけの基本は物を減らすこと。冷蔵庫整理においても例外ではありません。 「冷蔵庫内がぐちゃぐちゃな原因は食材が多すぎること」と原田さんは言います。
「とくに子育てをしていた頃のクセで必要以上に料理を作りすぎてしまうんです。日々の残りものが冷蔵庫にあふれている、でもそんなに食べたくない、でももったいないから捨てられないという悪循環なんですね」
冷蔵庫整理の目標は、鍋1個分ぐらいの空きスペースをつねに作ること。最終目標はひと目で冷蔵庫の中身が把握できることです。
「食べたい量から材料を割り出すようになって、残り物が少なくなりました。たとえば肉じゃがなら、器にひと口大に切ったじゃがいもが3個くらい、肉は3切れ、玉ねぎは...。だから材料はこのくらいあればいいとイメージをします」
残り物を出さない分、毎食料理をする必要があるけれど、時にはレトルト食材にも頼るそう。
「45歳でリウマチを発症し、50歳でシンプルな生活を志しました。だから無理をしない。いま何を大事にしたいかを考えたとき、ぐちゃぐちゃの冷蔵庫に悩まされるのは時間がもったいないですよね」
原田さんの場合
よく見える場所によく使うものを!
食品の量は7割程度を目標に。この日は、鍋1個分空けておくスペースにサラダをボウルごと保存。
「残り物はとくに見えやすい場所に置きます。胸から目の高さくらいまでがおすすめ。あまり高い位置だと見えにくく、手を伸ばして取るのもおっくうになります」
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取材・文/峰岸美帆 イラスト/本山浩子