「片づけが苦手で...」「すぐ部屋が散らかっちゃう...」そんな悩みを抱える人も多いのでは?そんな人にぜひ試してほしいのが、整理収納コンサルタントで人気ブロガー・須藤昌子さんが提案する「絶対やらないこと、のルールを作ること」。ズボラで面倒くさがり、という著者が記した話題の一冊『死んでも床にモノを置かない。』(すばる舎)より、誰にでもできる、シンプルな「お部屋の整え方」のエッセンスをお届けします。
死んでも床にモノを置かない
片づかない、片づけが苦手、片づけたいけれど、どこから手をつけていいかわからない、そんな悩みをよくお開きします。
そんな悩みを抱えているお客様のところへ伺うと、大まかに分けて、2つの片づけられない状態に気づきます。
1つは、空間がうまく使えず、収納場所があって収納部分は空いているにもかかわらず、モノがあふれている状態。
もう1つは、収納にモノがパンパンに入っていて、さらに、棚や床にモノが散乱し、足の踏み場もない状態です。それぞれの場所に、モノがたくさんあると、歩くことも危険な場合がありますし、お掃除をすることもできません。
そんな方にお勧めのルールその1が、
「死んでも床にモノを置かない」
というものです。
これは多くの片づけ上手が当たり前にやっているルールの1つ。
買ってきたもの、持ち歩いていたバッグ、ネットショップで購入し届いた荷物、着替えた服、飲み終わったペットボトル......など、すべてのモノを「床には置かない」と決めること。
これだけで、家がきれいになっていきます。
もちろん、最初は置く場所に困り、どこに置こうか決めていないことで、机や棚にモノを置いてしまうかもしれません。
ただ、一番大事なのが、死んでも床にモノを置かないぞ、と目標を決めることです。
なぜ、一番大事なのが床にモノを置かないことなのか?
ここまで読んで「ルールの中でなぜ、これが最初のルールなのか?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
理由はシンプル。
床にモノがない状態を維持できれば、掃除や整理が一気に楽になるからです。
私は、以前から片づけやお掃除は、キライではありませんでした。でも、1日の時間には限りがあります。「主婦」としての家事の時間は、できるだけ短く効率的に終わらせたい。だから、
「いかに、お料理を楽でスムーズにこなすことができるか?」
「いかにお掃除が、楽に早く、しかも、部屋をきれいに保つことができるか?」
を常に考えていました。
その結論が、この「床に絶対にモノを置かない」というルールでした。
我が家の床に置いてあるモノは、家具や観葉植物だけ。それ以外は、引き出しや棚に収納しています。
数少ない棚や家具だけの床のお掃除は、本当に楽です。
何に妨げられることもなく、スルスルッとお掃除道具を滑らせるだけ。
私は、毎日お掃除をしますが、例えば、1日15分のお掃除の中で、棚の上のオブジェを持ち上げて、棚を拭いたり、家具をどかしてから、掃除機をかけたりしていたらどうでしょう。
少なくとも、5分から10分は余計にかかっているかと思っています。これを続けると1週間で70分、これを1カ月、1年と続けたら、かなりの時間数になりますよね。
これでは掃除をするのが面倒になり、続かなくなってしまいます。
そう考えると、短い時間で、労力は少なく、楽しく過ごすことができたらと思います。
散らからない家、部屋にするためにも、お掃除を簡単に終えるためにも、床にモノを置かないことが大事な「やらないルール」なのです。
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撮影/TAKEUCHI
「床にモノを置かない」に始まり、本棚や衣類、書類などの「場所別の片付け」のルールや「収納」「掃除」のルールなど、とにかく具体的なアイデアが満載!必携の一冊です。