「どちらでもいいのですが...」口癖は不安の表れ!無意識を味方につける方法

いろいろと気にしすぎていつも失敗ばかり...意外と多くの人が持つこの悩み、実は「自意識」が原因なんです!臨床件数約8万件の有名カウンセラー・大嶋信頼さんの著書『「気にしすぎてうまくいかない」がなくなる本』(あさ出版)から、過剰な自意識を抑え、人生をラクにしてくれる「無意識」の使い方を連載形式で紹介します。

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意識は口癖を使ってその現実を作り出している?

誰かと一緒にいて、不安や緊張を感じた時に、意識が働いてしまうと「この人とは合わないから緊張している」とか「相手から生意気だと思われているから不安になる」などと原因を考えてしまいます。

そんな時、つい会話の前置きとして「たいしたことじゃないんですが」とか「どちらでもいいのですが」と言ってしまったりするものです。

意識が「この人とは合わない」としてしまうのは「価値観が自分とは違う」という判断をしてしまうから。そのニュアンスが、言葉として出てしまうと、相手に「たいしたことがないんだったら喋るなよ!」とか「どちらでもいいんだったら言ってくるなよ!」と露骨に嫌な顔をされ、「やっぱりこの人とは合わない!」という不安が自分の中で増幅してしまいます。

でも、これは自分の中の意識が不安に思った方向に現実を作り出すため、発する言葉に口癖のような前置きを付けさせ、相手に「この人とは合わない!」という思いを強化させた結果なのです。

自分の口癖に注目すると自分の不安がわかる

逆に、自分が使う口癖に注目すると「意識が作り出したい現実はどんなもの」というのが見えてきます。

例えば、「あなたにはわからないかもしれませんが」とか「ちょっと難しいかもしれませんが」などの口癖は「自分は誰からも理解されない」という現実を作り出してしまいます。誰からも理解されないで、自分がどんどん孤立してしまう、という不安を意識は増幅させて、そのために「孤立する」という現実を作り出していくのです。

また、「ちょっとまどろっこしいかもしれませんが」とか「説明しにくいのですが」という口癖を使っている場合、意識は「自分は人から誤解されて嫌われる」という現実を作り出そうとしている時だったりします。

でも「無意識」を味方につけた時に「あの口癖って本当は不安な現実を作り出すためにやっていたんだ」ということに気が付きます。

「無意識」を味方につける方法は簡単です。

勉強に集中したい時に、自分の中で「集中、集中」とつぶやいたことってないでしょうか?

それと同じように、相手と話をする前に「無意識、無意識」と自分の中でつぶやいてみてください。すると「無意識」がちゃんと味方についてくれて、「あれ?口癖は必要ないかも?」と思えてきて、ストレートに要点を相手に伝えられるようになっていきます。「無意識」を味方につけてみると、意識が不安な現実を作り出すことがなくなって、何事もスムーズな展開になります。

そして、「今までの大変さはなんだったんだ!」と叫びたくなるぐらい、口癖によって面倒くさい現実が作り出されていたことがちゃんと見えてくるのです。

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4章にわたり、人間関係や仕事などテーマごとに悩みを解決できる「無意識」の使い方が解説されています

 

大嶋信頼(おおしま・のぶより)

心理カウンセラー。株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。カウンセリング歴25年、臨床件数8万件以上。米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒。短期療法であるFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。ベストセラーの『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(すばる舎)他、著書多数。

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『「気にしすぎてうまくいかない」がなくなる本』

(大嶋信頼/あさ出版)

フジテレビ「ノンストップ!」で紹介された話題の本。「周りの目を気にしてしまう」「知らない人と話すのが得意じゃない」、悩み多きあなたの人生をラクにする超簡単な認識法を、約8万件の臨床件数を誇る人気カウンセラーが伝授。

※この記事は『「気にしすぎてうまくいかない」がなくなる本』(大嶋信頼/あさ出版)からの抜粋です。
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