「申し訳ございません」は間違った使い方? 意外と知らない日本語の正しい用法

あなたは正しい日本語をちゃんと使えていますか? 当たり前のように使用している日本語も、実は間違った使い方をしている可能性が。そこで今回は、間違いやすい日本語を3つご紹介。恥ずかしい思いをする前に、今1度日本語の正しい用法を復習しておきましょう。

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「うがった見方」ってどんな意味?

5月4日放送の「池上彰のニュースそうだったのか!!」(テレビ朝日系)では、"実は知らない日本語"を大特集。ジャーナリスト・池上彰さんが、「うがった見方」と「なし崩し」の正しい意味を教えてくれました。

まずは「うがった見方」について。一見「うがった=疑った」と勘違いしがちですが、「うがった見方」は"疑ってかかる見方"を指す言葉ではありません。本来の意味は"物事の本質を捉えた見方をする"ことを表し、語源は穴を掘るなどの「穿つ(うがつ)」からきています。

よくマイナスな意味で使われていますが、むしろ「うがった見方」は相手を褒める時に使うポジティブな言葉。例えばきちんと報告書を作成した部下に対し、「君はうがった見方をしていて視点が鋭いね」と褒めるのが本来の使い方です。これには番組出演者たちも驚きの表情を浮かべていました。

意味を間違いやすい言葉といえば、「なし崩し」の意味を履き違えている人も多いはず。なし崩しは"なかったことにする"ではなく、"少しずつ返していくこと"を表わす言葉です。なし崩しの「なし」を漢字で表すと「済し」となり、「借金をなし崩しにする」は"借金を少しずつ返済する"という意味合いに。

多くの人が勘違いしていたようで、ネット上では「なし崩しってポジティブに使う言葉なの!? 全然本来の意味をわかってなかった...」「今まで『曖昧にする』って意味合いで使ってた自分が恥ずかしい」「なし崩しの『なし』は『無し』じゃないんだね」など驚きの声が相次いでいました。


「申し訳ございません」は間違い!?

間違って使われやすい日本語はまだまだ他にも。第三者に謝罪する際、よく「申し訳ございません」と謝る人は多いですよね。実は「申し訳ございません」も間違った使い方。以前放送された「林先生が驚く初耳学!」(TBS系)では、林修先生が「申し訳ございません」の正しい用法を解説しています。

そもそも「申し訳ない」という言葉は形容詞。そのため「申し訳ない」を活用させていくと、「申し訳なくない」「申し訳なかろう」といった形に。つまり「申し訳ない」の「ない」を単独で取り出し、「ない」や「ある」などに活用させるのはおかしい使い方なのです。

しかし林先生曰く、辞書によっては「申し訳」を名詞として認めているものもあるそう。もし名詞化が成り立つのであれば、「申し訳ある」「申し訳ない」という言い方も許容範囲。そこで林先生は「正しい日本語かどうかは置いておいて、その方(話し相手)が使うかどうかで僕は決めます」「目上の人が『申し訳ありません』って使う方であれば僕も使う」とコメントしていました。

今回ご紹介した3つの間違いやすい日本語。あなたは全て正しい用法で使っていましたか?

文/藤江由美


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