ほめ方がワンパターンになってしまったら。子どもの行動をよく観察し結果ではなく過程に注目してみよう

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華子先生「結果ではなく過程に注目することで『成功するかどうかよりもやったことが大事』というメッセージが子どもに伝わるから! そしてもっといろんなことを試そうというチャレンジ精神が高まるんです」

マコさん「チャレンジ精神!すごく大事だ!」

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華子先生「ほめる言葉がけのコツは他にもあります。あとは質問するのもいいですよ! たとえば、『この絵について教えてくれる?』『一番気に入ってるのはどこ?』『一番好きな色は?』などです」

マコさん「ほめる言葉がけってたくさん選択肢があったんですね。しらなかった〜」

華子先生「そうなんです!」

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以前は「よくできたね」しかほめる言葉をしらなかったマコさんは、華子先生のアドバイスを少しずつ実践中です。

「体育座りしたから靴下が履けたね!」「カラフルな丸がたくさん描いてある〜」「お母さんを描いてくれたんだ! うれしい!」など、以前より会話のキャッチボールが増えて、「ほめないといけない」「言葉が出てこない」の苦しさから、少しずつラクになってきたそうです。

華子先生のアドバイス:プロセスを認める

子どもをほめてはいけないということではありません。大切なのは、「ほめるべきかどうか」ではなく、「何に注目して、どのようにほめるべきなのか」です。子どもの努力やがんばった過程に焦点を当てた「プロセスほめ」を心がけましょう。成果や子どもの性格、能力を称賛するのではなく、途中経過をよく観察し、認めて声をかけることで、子どもは挑戦を恐れないこと、失敗すること、興味を持つこと、努力することを楽しむことを学ぶことができるのです。このような姿勢は「グロースマインドセット」と呼ばれ、努力や工夫によって、人は無限の可能性を持っていると信じる心のあり方を指します。子どもは自分で自分の限界を決めたり、失敗してもすぐにあきらめたりしないので、外的評価の奴隷にならずに済むのです。

 
※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から一部抜粋・編集しました。
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