家庭で作れる爽やかな「しょうぶ酒」も!端午の節句「しょうぶ」活用法

5月5日(日・祝)の端午の節句といえば、しょうぶ湯。でもそのすがすがしい香りを楽しむには「しょうぶ酒」もオススメです。2つの活用法をお伝えします。

 

pixta_38403080_S.jpgしょうぶの豆知識はこちら
 

しょうぶ湯

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本来は、薬効成分を多く含む菖蒲根を湯船に入れて「薬湯」にしたものでしたが、現代では菖蒲根が容易に入手できなくなり、葉のみを入れるだけになったとされています。

●そのまま浮かべる
しょうぶの葉をそのまま湯に入れます。小さく刻んでガーゼなどに包み、お湯に入れても。

●菖蒲根も一緒に入れる
菖蒲根を砕き、ガーゼなどに包んでお湯で煎じ、煮汁をお風呂に。しょうぶの葉も一緒に。

 
「菖蒲根」とは?

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しょうぶの根茎を乾燥させたもので、ヨーロッパでは「カラムス根(こん)」と呼ばれ、伝統生薬の一つです。また、漢方薬では同属植物のセキショウの根茎「石菖根(せきしょうこん)」が古くから生薬の「菖蒲」として使われています。漢方薬店などで入手できます。

 
しょうぶ酒

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お酒にしょうぶの根を浸したしょうぶ酒は、古くから中国でも旧暦の5月5日に飲まれていたといいます。家庭で作る場合は、しょうぶの根元を刻み、日本酒をひたひたに注いで1時間~1晩おきます。葉を添えれば爽やかな風味と色も楽しめます。

 

軒先に飾る風習もあります1905_p007_05.jpgしょうぶの葉をよもぎの葉と共にひさしに飾り、邪気を払う風趣宇賀「菖蒲葺(あやめぶき)」。端午の節句のころ、京都などで見ることができます。

 

取材・文/岡田知子(BLOOM) 写真/PIXTA デザイン/ohmae-d 
参考文献/白井明大『暮らしのならわし十二か月』(飛鳥新社)

 

 

<教えてくれた人>

小林義典(こばやし・よしのり)先生

北里大学薬学部 生薬学教授、附属薬用植物園園長、薬学博士。1990年、京都大学大学院薬学研究科博士課程修了。2014年より北里大学東洋医学総合研究所 薬剤部門長。NR・サプリメントアドバイザー、太極拳A級指導員の資格も持つ。

この記事は『毎日が発見』2019年5月号に掲載の情報です。

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