コロナ禍以降、子どもと過ごす時間が増えている方が多いのではないでしょうか。そこで、絵本の読み方や選び方、読み聞かせの効果などについて理解を深めて、子どもと充実した時間を過ごしませんか? 書籍「子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方」(パイ インターナショナル)から、子どもに絵本をもっと読んであげたくなる豆知識を紹介します。
※本記事は仲宗根 敦子著の書籍『子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方』から一部抜粋・編集しました。
【前回】子どものIQにも関わってくる!?「絵本の読み聞かせ」の効果とは?/絵本の読み方 選び方
脳の成長には6歳までが大事!
7歳以上でも大丈夫
子どもは生まれてから、だいたい1歳で歩き始め、2歳で言葉を話すようになり、3歳ごろから文字を認識し始め、やがて生活習慣を身につけ、6歳で小学校に入学するころには、集団生活の中で人間関係を築いていきます。
たった6年でここまでのことができるようになるのです。
6歳ごろまでは、人格を形成する時期でもあります。
感性や感覚の敏感なこの時期に強く心に残った出来事や、感じたことは人生のルールが決まる、と言っても過言ではないほど重要な時期です。
この時期に、想像力や連想力を養い、たくさんの知識やイメージをつなぎ合わせることができ、1を聞いたら10を理解できるようになれたとしたら、子どもはその後、のびのびと豊かな人生を歩むのではないでしょうか。
7歳以上の子どもは、もう遅いの?と心配になった方もいるかもしれません。
大丈夫です!
遅くはありません!
篠浦先生によると、脳は生涯にわたり発達し続けるそうです。
ですから、7歳以上のお子さんにも、絵本の読み聞かせは脳に良い刺激を与えるのです。
ぜひ、たくさん絵本を読んであげてください。
また、小学生以上になると、学校や友達のことなど親も知らない、把握できないということが多くなります。
そのような年齢のお子さんとも親子で共感したり、一緒に楽しんだりする貴重な時間になるはずです。
6歳を過ぎても、絵本を読み聞かせることでIQを上げたエピソードがあります。
本機構の会員のある娘さんは7歳0箇月のときに受けた知能検査で、IQ133でしたが、8歳11箇月で受けた検査ではIQ142までアップしていました。
家庭で気をつけていたのは、規則正しい生活、テレビをできる限り見せない(実際は、見る時間がなかった、とのことですが)、絵本を読み聞かせることの、たった3つだけ。
絵本を子どもに読み聞かせることによって、私自身が癒やされていたように、大人も絵本で脳に良い影響を与えることができますので、年齢にかかわらず、絵本の読み聞かせを、もっと日常に取り入れてみてくださいね。
【まとめ】
絵本の読み聞かせで、7歳以上でもIQを上げられる。