「節約しているつもりなのに、全然お金が貯まらない」「将来のお金が心配」と、不安を抱えているだけで、「お金」と真剣に向き合うのを避けてはいませんか?節約・倹約で生活コストを落として生活に余裕が生まれれば、精神的なゆとりも持つことができるのです。月間700万PV超えの大人気ブログ『ノマド的節約術』運営者がみずから実践して厳選した、「誰でもできる節約のちょっとしたコツ」をご紹介します。
※この記事は「この1冊でお金に困らない! 節約ハック大百科」(松本博樹/KADOKAWA)からの抜粋です。
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新幹線の料金を割引して安く乗る9つの方法
まずは、新幹線料金の基本をご説明しましょう。
1. 新幹線の料金は、乗る「時期」によって違う
新幹線の運賃は、シーズン毎に料金が決まっています。
「閑散期:200円引 通常期:そのまま 繁忙期:200円アップ」
お盆や正月などは繁忙期となり、料金が高くなります。乗車する前には、みどりの窓口やJRのホームページ等で確認してください。
2. 新幹線の種類によって料金が異なる
東北新幹線「はやぶさ」、秋田新幹線「こまち」、東海道・山陽新幹線「のぞみ」、山陽・九州新幹線「みずほ」の指定席は、他の新幹線よりも特急料金が少し高くなります。
以上を踏まえて、ここからは、新幹線の料金を安くする、とっておきのノウハウをご紹介します。
3. 会員制予約サービス「エクスプレス予約」を利用する
東海道・山陽新幹線の会員制予約サービス「エクスプレス予約」に登録すると、普通に切符を買うよりも確実に節約できます。
例えば、「新大阪−名古屋」は、通常料金6560円のところ、エクスプレス予約を利用すれば、5580円です。同じように、
・「新大阪−東京・品川」は通常1万4450円のところ→1万3370円
・「名古屋−東京・品川」は通常1万1090円のところ→1万110円
となります。お得ですよね。年会費のかかるサービスですが、年に何度も乗るのなら確実に元が取れるだけでなく会費以上の恩恵を受けますので、使わない手はありません。
4. モバイルSuicaで買う方法とモバイルSuica年会費を無料にする方法
モバイルSuicaも年会費のかかるサービスですが、私はビューカードの1つ、「ビックカメラSuicaカード」を使って年会費を無料にしています。ビューカードには「ビュー・エクスプレス特約」という隠れたサービスがあり、これを使うことでエクスプレス予約ができるようになります。こちらも年会費が1080円かかるサービスですが、新幹線を年に1回以上使うのならすぐに元が取れますよ。
それに、モバイルSuicaだとわざわざ切符を買う時間も短縮できるので、お金と時間の両方が節約できます。
5. 【JR東日本区間】モバイルSuica特急券で新幹線を予約する
モバイルSuicaを使える機種なら積極的に活用しましょう。
JR東日本区間だと、モバイルSuicaで新幹線の予約ができるので、わざわざみどりの窓口などに並ぶこともなく、しかも通常よりも安くなります。
ただし、グリーン車の割引率は低いので、普通車指定席を使う場合におすすめです。
6. 【東海道新幹線】ぷらっとこだまを使う
「ぷらっとこだま」はJRが発行するきっぷではなく、「JR東海ツアーズ」の旅行商品です。名前の通り「こだま」にしか乗れませんが、グリーン車にしてもそれほど高くならないので、たまっている仕事を片付けながら移動するという使い方もできます。
「新大阪−東京」区間だと通常料金は1万4140円ですが、ぷらっとこだまなら1万500円で利用できます。3640円の節約になります。
ただし、繁忙期には同じ区間が1万2000円と少し高くなってしまいます。それでも普通に乗るよりは明らかに安いですよ。
7. 「えきねっとトクだ値」で予約すると5~35%引に
JR東日本・JR北海道のインターネット予約サイト「えきねっと」で販売されている割引きっぷです。駅の窓口などでは購入できません。「えきねっとトクだ値」を使うと、東北新幹線・北海道新幹線・上越新幹線・北陸新幹線の料金を5~35%安くすることができます。いつでも予約できるわけではありませんので、新幹線に乗る日が決まったら予約しておきましょう。学割もあり、運賃が20%引になります。特急券は割引にならず、乗車券だけが20%引です。この辺がちょっと惜しいところですね。
8. 旅行会社のセットプランを使うと激安に
往復の新幹線の切符とホテル宿泊がセットになっているにもかかわらず、なぜか往復の新幹線の料金よりも安く設定されています。1泊2日で新幹線を使って出張・旅行する場合は最安の方法になります。
9. 在来線の市内区間も利用して交通費を節約
新幹線の切符を買うと、切符には「市内」や「都内」と書かれています。つまり、新幹線区間から市内や都内の在来線に乗り換えるときは、同じ切符が利用できるのです。
例えば、東京にある渋谷駅に行く用事があるのなら、都内の切符であれば、新幹線を品川駅で降りたあと山手線でも同じ切符が使えて、渋谷駅で降りたときに切符を使い終える(改札で回収される)のです。ちょっとしたことですが、得した気分になりますよ。
あとは、これまでご説明したように、「クレジットカードで購入する」「回数券を買う」「金券ショップで回数券のバラ売りを買う」といった方法も試してみてくださいね。
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