クレジットカード(以下クレカ)は、どちらかというと若い世代の利用が多く、中高年にはあまり馴染みがないというイメージはありませんか? しかし実際には、中高年のクレカ保有率は意外に高いのです。
クレジットカード会社のJCBが2015年に行った調査によると、クレカ保有率は全年代で平均84%、さらに男性に限ると、年代が上がるにつれて保有率が高いことが分かりました。この結果を見ると、実際に使っているかどうかはさておき、中高年のほとんどがクレカを持っていて、使える状態にあることがわかります。
クレカで商品券や家電が手に入る!ポイント制度
大抵のクレカには、ポイント制度や優待割引があります。ポイント制度とは、利用額に応じてそのクレカ独自のポイントが付与され、貯めたポイントをさまざまな方法で利用者に還元するものです。還元率はクレカ会社ごとに異なりますが、利用額の0.5~1%程度を目安にしているところが多いようです。クレカで10,000円分使うと、50円~100円分がポイントとして得られるイメージですね。
貯めたポイントは、商品券や旅行券などの金券、食料品や家電・キッチン用品など、さまざまな商品と交換できます。また、ショッピングサイトのポイントや電子マネーに交換して、現金と同じように買い物できるようにしてくれるクレカもあります。
クレカをお得に使えるポイント制度と優待割引
一例として、実際のクレカのサービスを見てみましょう。三井住友カードでは、1000円ごとに1ポイントが付与され、200ポイントから景品に交換できます。景品カタログには、高級ブランド食器や家電だけではなく、自動車も並んでいるのが驚きです。
また、このクレカは、航空会社のマイレージプログラムやnanaco、WAONなどの電子マネー、携帯電話やネット通販で利用できるポイントなどにも交換できます。さらに、溜めたポイントを、ふるさと納税として寄付もできるのです。
三井住友カード公式サイトより
クレカによっては、飲食店やフィットネスクラブ、商業施設などで利用するだけで優待割引を受けられるクレカもあります。例えばエポスカードは、全国の飲食店や遊園地、カラオケボックスの支払いに利用すると、割引や特典が受けられます。また、旅行予約やレンタカー利用、イベント予約などでも優待割引が受けられるのです。こうしたポイント制度、各種優待サービスは、クレカ発行会社の公式サイトで確認できます。
エポスカード公式サイトより
クレカと上手に付き合うには?
ポイントを効率よく貯めるためにおすすめなのが、生活をする上で必要な固定費をクレカ払いにすることです。具体的には、どのご家庭でも毎月、請求される電気代、ガス代などの光熱費や水道料金。固定電話・携帯電話の利用料金も同様ですね。お住まいが賃貸なら、家賃も固定費に入ります。
これらをすべてクレカ払いにすれば、毎月一定のポイントが自動的に貯められます。銀行振替やコンビニでの現金払いでは、ただ払うだけで何もおまけが付かないことを考えると、クレカ払いに切り替えた方がポイント分だけおトクになりそうです。
「そうは言っても、クレカを使うと手数料や利子を取られるのでは?」と、ご心配の方もいるかもしれません。しかし、大抵のクレカは、上記のような固定費の引き落としで手数料がかかることはありません。また、ショッピングの利用でも、1回払いなら1ヶ月間に使用した分をまとめて支払うのみで、利息はいっさいかからないのです。
せっかく作ったはいいけど、全然使っていない。もし、そんなクレカをお持ちなら、ポイントを貯めたり優待サービスを受けたりと、有効な活用方法を考えてみてはいかがですか?
文/鈴木祐希子