毎月12万円のパート収入でやりくりをし、「老前整理」としてのものを減らしながらシンプルに暮らす――。そんな日々を綴ったブログが人気となったショコラさんの著書『58歳から 日々を大切に小さく暮らす』(すばる舎)より、「慎ましくも工夫して楽しむ生活」のヒントを、連載形式でお届けします。
お気に入りの食器だけで食事をする贅沢
食器類の整理のきっかけは、アラビアの食器を集め出したこと。
3年前に次男と鎌倉散歩に行ったとき、材木座にあるカフェで出されたコーヒーカップに一目惚れ。当時はアラビアの食器を知らず、ただ「かわいい!」「超好み!」とカップの写真を撮ったのを息子が憶えていて、次の誕生日にプレゼントしてくれました。
アラビアは北欧フィンランドの食器ブランド。シンプルなデザインで、和洋中問わずどんな料理にも合います。
それまで北欧食器をあまり知らず、どちらかというと和食器や、洋食器でもウェッジウッド等を集めていました。このカップをきっかけに、アラビアのプレートやボウル、普段使う食器を少しずつ集め始めました。それまでも、ひとり暮らしの割に食器が多いと思っていたので、以前の食器は思いきって大部分を処分しました。
息子が食事をしに来るため、同じお皿を2、3枚買っていました。
最近は来ることも減り、欲しいものは自分のために1枚だけ買うようになりました。
簡単で質素な食事でも、気に入った食器だと美味しく豊かな気持ちでいただけます。
アラビアやダンスクの食器がほとんどですが、中央左のご飯茶碗は、ずっと欲しくて沖縄旅行で手に入れた、やちむん。その手前の湯飲み茶碗は、北欧雑貨店のフライングタイガーのもの。
普段使い以外の食器は、キッチンシンク下の引き出し下段に収納しています。
キッチン背面の食器棚には、息子たちのマグカップや茶器を入れています。
手持ちの食器
● 小皿(パン皿程度) ......4枚
● 中皿 ......5枚
● 大皿 ......4枚
● 深皿(スープ、シチュー、丼物)......6枚
● 丼 ......2個
● コーヒーカップ類 ......3客+3客(客用)
● 小鉢 ......3個
● 小鉢(小さめ)......4個
● 雑煮碗 ......3個
● 湯呑み茶碗 ......1個+3個(客用)
● ご飯茶碗 ......1個+1個(客用)
● 汁椀 ......1個+1個(客用)
● グラス ......1個+2 個(客用)
● 小皿(醤油皿)......3枚
● その他息子専用に、ご飯茶碗、汁椀、コーヒーカップ、湯飲み、グラス ......各2個
撮影/林ひろし イラスト/須山奈津希
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「老前整理」として物を整理しつつ、「シンプルで豊かな暮らし」が詰まった一冊です。