「おさい銭は5円」は卒業! 気前よくお渡しして神様とつながる初詣に

今年も残すところあとわずか。2019年をより良い年にするために、古神道数秘術研究家の中井耀香先生に幸せを呼ぶ神社参拝の心得を伺いました。お正月だけでなく、日頃からご挨拶をする「マイ神社」を見つけて、ご利益をいただきましょう。

「おさい銭は5円」は卒業! 気前よくお渡しして神様とつながる初詣に pixta_19344832_S.jpg前の記事「ご利益はまず「マイ神社」を決めることから。月1回は願い事に合わせた神社にお参りを(1)」はこちら。

 

「おさい銭は5円」を卒業しましょう

神社でおさい銭を入れるとき、「ご縁がありますように」と、5円玉しか入れない人を多く見かけます。神社にお参りさせていただけるのは、日頃からお手入れをしてくださる方がいるから。そのおかげでご神域が守られ、私たちが神様とつながることができるのです。おさい銭は神様に差し上げるものではなく、「神様のおうちを整えるためにお使いください」という気持ちでお渡ししましょう。

その際、おさい銭の数も大切。数にはそれぞれ天に届く数霊(かずたま)が決まっていて、神社では「天の数」、つまり「3・6・9」の数を納めます。分かりやすく300円、600円でもいいですし、330円(3+3+0=6)のように、各桁の数字を足した合計が天の数になるようにしてください。より良いのは、360円のように、3・6・9の数字のうち二つが入ると、神様につながりやすくなります。私は500円玉を含めるようにしていて、500円玉がないときはお札を入れます。まずは、1円、5円、10円のおさい銭から卒業して、気前良くお渡ししましょう。

 

一年の初めには国の平和を祈る

お正月は決まった神社に初詣に行くという人も多いでしょう。一年の初めに神社に行くことはとてもいいことですが、お正月の祈願は個人的なことではなく、国の平和を祈るような大きなお願い事をしてほしいと思います。本来、初詣は旧年を無事に過ごせたことを神様に感謝して、新たな一年の無事を祈願するもの。国の安寧があってこそ、私たちは穏やかな毎日を送ることができるのです。特に、普段はまったく神社に行かないのに、お正月だけお参りに行って、あれもこれもまとめてお願いをするようなことは控えましょう。

神様との向き合い方やお参りの作法を見直して、徹底的に掃除をして神様に来ていただける家に整え、新しい年を健やかに迎えてください。

 

次の記事「朝起きたら家じゅうの窓を全開に! 2019年から始めたい、ご利益をいただく朝の習慣(3)」はこちら。

取材・文/田辺千菊

 

<教えてくれた人>
中井耀香(なかい・ようか)さん

古神道数秘術研究家。日本人に合った開運方法を伝える。20代の頃、中国占術と出会い、その後さまざまな中国占術を習得。日本の古神道伝承者より神道数秘術を学び、中国占術と融合させ独自の方法論を確立。これまで約15,000人の人生を幸せに導いている。最新の開運情報などは、公式ブログで紹介。

この記事は『毎日が発見』2017年12月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「暮らし」のキーワード

PAGE TOP