いつまで置いておきますか?人形供養、わが家の場合/原田さよ

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こんにちは。「さよのシンプルライフブログ」を主宰している原田さよと申します。

もともと片付けの苦手な私は、体力も気力も落ちてきたと実感しはじめた50代に入ってから、重い腰をあげて家じゅうの片付けをはじめました。物をぐっと減らしたら、さまざまな悩みから解放され、生きるのがラクになりました。このコラムでは、苦手でも続けることのできた片付け方と、やる気を維持するコツなどについて書いています。

前回の記事はこちら→片付けて身軽に生きていく|50代からの片付けをラクにする4つのポイント

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今日は、古いお人形やぬいぐるみの扱いについて、私が昨年の今ごろにやってみたことを書きます。いつかは整理しなければと思っていたので、今は胸のつかえが取れホッとしています。

自分で判断できるうちに・人形供養の理由

私は昨年、自分が結婚するときに持ってきたお人形と、子供たちにもらったお人形やぬいぐるみ、おもちゃなどを、お寺で供養してもらいました。残すものと供養してもらうものを選ぶのは少し辛かったですけど、思い切ってやってよかったです。

人形の供養を考えたのは、管理が大変になってきたからです。それぞれに思い出はあるものの、もう飾らなくなっている。それでも虫干しや防虫剤を入れ換えたりする最低限の手入れは、続けないといけない。保管スペースも取られたまま。こういうことが、だんだん負担になってきました。

なにより、自分で判断できるうちに、人形の今後を決めておきたいという思いがありました。年を重ねれば重ねるほど、気持ちだけが急いて、行動に移せなくなると思いはじめたからです。

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神社で?自分で?人形供養のやり方は人それぞれ

人形供養は、私が選択したように、神社やお寺にお願いする方法が一般的だと思います。その他には、人形供養代行サービスを利用する、寄付する、買い取ってもらうなどの方法もあります。

私の知人は、自分でお清めをしてから普通に捨てたと言っていました。考え方は人それぞれですから、自分が納得のいく方法を選んでおきたいものです。

寄付なら「人形 寄付」「ぬいぐるみ 寄付」、代行サービスなら「人形供養代行サービス」と入れて検索すると出てきます。買取りは、縁起物の人形だと断られることが多いので、確認してから行くことをおすすめします。


向かったのは奈良の正暦寺・人形供養、わが家の場合

お寺や神社での人形供養は、郵送でも受けてもらえますが、私は自分の目で見届けたかったので、持っていって供養の様子を見守れるところを選びました。どのようにして決めたかというと、実際に行ったことのあるお寺や神社のなかから、人形供養を受け付けているところを探しました。

行って来たのは、奈良の正暦寺です。この日は良いお天気で、晴れ晴れとした気持ちでこの門をくぐったのを覚えています。

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いつまで置いておきますか?人形供養、わが家の場合/原田さよ 正暦寺3.JPGいつまで置いておきますか?人形供養、わが家の場合/原田さよ 正暦寺5.JPG

駐車場から本堂まで、2,3分ほど歩きます。

⇒正暦寺、人形供養のページHPの内容を簡単にまとめます。

受け付けている人形の種類
・日本人形(ひな人形など)、洋風人形(フランス人形など)。
・手作りのお人形。
・ぬいぐるみ全般。
・こけし、だるま、まねき猫、おきもの(木製・陶器・金属製・石製でも可)。
・羽子板、こいのぼり、フィギュアなども受付可。

供養料
・1口 5000円
・1口=ダンボール箱1箱(一辺50cm程度)まで。半透明か透明のビニール袋、1袋(45L程度)。

受付方法
・持ち込み
・郵送
・年中受付
・受付場所や郵送先は、⇒正暦寺、人形供養のページにてご確認ください。

毎年3月9日が、正暦寺の人形供養法要の日です。本堂内でお勤めがなされたあと、境内で大護摩を焚き、1年で集まったお人形すべての供養が行われます。

いつまで置いておきますか?人形供養、わが家の場合/原田さよ 正暦寺 人形供養 後ろ姿.JPG私はダンボール箱に入れていきましたが、大きなビニール袋や紙袋に入れてきた人もおられました。箱を持ってくれているのはお婿さんで、隣にいるのが娘です。

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所定の用紙に必要事項を書き、供養料5000円をおさめます。そのあと、他に来ていた人と一緒に供養の様子を見守り、法話をお聞きしたのち、お供物をいただいて帰りました。

私は、目の前で供養してもらったことで、捨てていいのだろうかという罪悪感から解放されただけでなく、お人形の役目がこれで終わったのだと納得し、心から感謝することができました。

私たち世代にとって大切なのは、押入れや納戸にしまいっぱなしの人形やぬいぐるみのことが気がかりだという気持ちを、そっと手放すこと。自分で片づけておきたいという気持ちを、満たしていくことだと思います。

片付けは、たとえ私のように苦手意識が強い人でも、最初の一歩をふみ出せたら、必ず次の一歩を出したくなるものです。進むたびに、心が軽くなっていくのを実感するからです。

3月は区切りの月です。みなさんも、もし気になっているお人形や子どものおもちゃなどがあったら、それをこの先どうするか考えてみませんか。

いつまで置いておきますか?人形供養、わが家の場合/原田さよ 2017.4.21 毎日が発見プロフィール画像用1.jpg原田さよ
FC2ブログ公式ブロガー。累計1350万PVを誇る大人気ブログ「さよのシンプルライフブログ」主宰。1963年生まれ。もともと片付けが苦手で、スッキリした暮らしとは程遠い毎日を送っていたが、50歳を節目に家の大片付けをはじめる。部屋が片付くにつれ、生きやすくなっていることに気付く様子を綴ったブロクが人気を集め、書籍化に至る。まもなく娘が結婚、近くに住む義母との2度目の同居も控え、コツコツと片付けを続けている。著書に『今日からだれでも、片づけ上手。モノ、迷い、重たい気持ちとサヨウナラ』(SBクリエイティブ)。

 

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