東日本大震災から10年。改めて防災について考えてみた方も多いのではないでしょうか。でもなにから始めればいい? 万が一に備えるべきものは? 家でやるべき備えは? 今回は、そんな疑問の中から「家にあるものを役立てた災害の備え」について災害レスキューナースの辻直美さんにお訊ねしました!
【前回】100均で揃える防災グッズ「衛生&医療編」。避難所で健康のために使いたい「必需品」とは?
家にあるものを役立てて、災害に備える
家にある日用品も、使い方によっては防災グッズに早変わり。非常時に備え、防災リュックの中に入れておきましょう。
●手回し式充電ラジオ
停電しても使えるラジオで情報収集を
非常時は停電が起こりやすいもの。情報をしっかり集めて対策を立てるためにも、手で回すことで充電できるラジオを用意しておきましょう。USBケーブルをつなぐと、携帯電話が充電できるタイプがおすすめです。
●新聞紙
防寒対策の他、災害用トイレにも使える万能アイテム
ラップでくるんで食器にしたり、紙靴を作ってスリッパにしたり、おなかに巻いて腹巻にしたり。火をおこす際にも使える新聞紙は、緊急時の神アイテムです。
朝刊を3部!
ゴミ袋を便器にかぶせ、細かく裂いた新聞紙を入れれば簡易トイレに!
おなかまわりに巻けば、風よけ&保温対策になります
●時短食料
短時間で調理できるものを常備
緊急時はガスなどライフラインが滞るため、お湯を沸かすのも一苦労。水で戻すことができるアルファ化米や、短時間で調理ができるパスタなど、手間暇をかけずに食べられる食料の準備を忘れずに。
茹で時間が短いから燃料の節約になります
●ペットボトルのキャップ
画びょうやキリで穴を開けておくだけ!
ペットボトルを使って手や食器を洗う際、飲み口からそのまま水を出してしまうとドバドバ出てきてムダになってしまいます。あらかじめ穴を開けたキャップを用意しておけば、簡単シャワーが完成。節水効果が高く、使いやすいペットボトルシャワーになります。
【まとめ読み】特集『100均で備える「防災グッズ」』記事リスト
取材・文/和栗 恵 撮影/中筋 純 イラスト/柏原昇店