いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
前の記事「激化する反対デモを押しのけて、安全保障関連法案可決/2015(平成27)【平成ピックアップ】(20)」はこちら。
マイナンバー制度の開始【2016(平成28)】
税金や年金を管理する国民個別番号が割り当て
国民一人一人に個別の番号が割り当てられる「マイナンバー制度」がスタート。コンピューターでデータ管理される現在、これによって税金や年金などの各種手続きがスムーズかつ公平に行なわれることが期待されました。
[1980年3月]
グリーン・カード制度
納税者番号を記載した「グリーン・カード制度」の導入を盛り込んだ法案が可決されるが、反対により1983年に実施が延期され、1985年に廃止された。
↓
[2003年8月]
住基ネット導入
「住民基本台帳」は、氏名、生年月日、性別、住所などが記載されたもので、住民の事務処理の基礎となるもの。これをネットワーク化したシステムが「住民基本台帳ネットワークシステム」。
↓
[2006年6月]
消えた年金問題
1997年の「基礎年金番号」導入の際、社会保険庁のミスで5000万件もの年金記録がわからなくなった事件。社会保険庁は解体され「日本年金機構」と名称を改めたが、問題は解決されず。
↓
[2016年1月]
マイナンバー制度利用開始
正式名称は「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」。2013年に法案が可決、2015年10月から通知開始。2016年1月から利用が始まる。
次の記事「天皇陛下、生前退位へのおことば発信。ついに平成終焉へ/2017(平成29)【平成ピックアップ】(22)」はこちら。