ヒトへの感染不安も!鳥インフルエンザ感染拡大/2004(平成16)【平成ピックアップ】

いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。

※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。

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鳥インフルエンザ騒動【2004(平成16)】

ニワトリ大量殺処分により、養鶏農家が大打撃!
鳥が持つ「A型インフルエンザウイルス」(通称「鳥インフルエンザ」)の感染が拡大し、脅威となりました。家畜の鳥への感染が広まると殺処分が必要となり、農家は大打撃を受けました。また、人間への感染の不安もわき起こっています。

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 ヒトへの感染不安も!鳥インフルエンザ感染拡大/2004(平成16)【平成ピックアップ】 i-259.jpg

[2004年1月]
79年ぶりに確認
山口県阿東町の養鶏場で6000羽の鶏が死亡。動物衛生研究所の分析により、国内では79年振りの高病原性鳥インフルエンザ・H5N1型が検出された。計3万5000羽が処分されたが、大分、京都でも発病が確認される。
 ↓
[2~4月]
京都府京丹波町の養鶏場・浅田農産でH5N1型が確認される。初期対応の不備などで被害が拡散したため、感染を隠蔽(いんぺい)したとして社長を逮捕。会長夫妻がメディアによる集中バッシングの末、自殺した。
 ↓
[2005年]
茨城県で発生
水海道市(現・常総市)、小川町(現・小美玉市)などで、高病原性鳥インフルエンザが確認され、美野里町(現・小美玉市)では8万羽を殺処分。
 ↓
[2007年1月]
宮崎県で発生
清武町(現・宮崎市)、日向市、新富町などで、大量の養鶏が高病原性鳥インフルエンザが原因で死んだ。

 

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ケン・サイトー

イラストレーター。宮城県仙台市生まれ。大学卒業後、ゲームデザインの会社を経て、2006年よりイラストレーターとして独立。おもに書籍や雑誌の挿し絵などを手がけている。

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『雑学ニッポン「出来事」図鑑』

(ケン・サイトー/KADOKAWA)

「平成時代の終わり」が迫るいまこそ、昭和から平成までを振り返る時。政治、社会、学術からエンタメ、スポーツ、流行りモノまで、大人として知っておきたい重大な事件や出来事を、分かりやすいイラスト図解でまとめました。取り上げるのはずばり戦後の昭和から平成までの100大事件。「あの時」一体何が起こったのか、楽しみながら解明できる一冊です。

 

この記事は書籍『雑学ニッポン「出来事」図鑑』からの抜粋です

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