いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
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ライブドア事件【2006(平成18)】
新進ITベンチャー企業による企業買収騒動
若手のITベンチャー企業「ライブドア」が企業買収などで注目を浴び、株価も上昇。これにあわせて様々な展開を巻き起こしました。ところが、法の穴をつくような手法とその強引なやり方が問題視され、幹部が逮捕される事態となりました。
[2003年]
自社株食い
「M&Aチャレンジャー1号投資事業組合」「ライブドアファイナンス」などが設立され、これらを経由して買収会社の株式を自社株と交換、利益を得る。
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[2004年6月・12月]
球団買収騒動
近鉄バファローズの球団合併の際に買収の名乗りを上げるが失敗。その後、東北の球団設立を画策するも、楽天に敗北している。
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[2005年1月17日・4月18日]
メディア買収騒動
時間外取引によるニッポン放送株取得でライブドアが筆頭株主となる。ニッポン放送はフジテレビに対し新株予約権の発行を発表するが、差し止められる。交渉の末、4月18日に業務提携することで和解成立。
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[2006年1月23日]
幹部4名逮捕
東京地検により、1月16日に本社・自宅などが家宅捜索。1月23日、「証券取引法違反(偽計、風説の流布)」の疑いで、社長の堀江貴文、取締役の宮内亮治、子会社社長の岡本文人、中村長也の4名が逮捕。
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