しょうがは、なんと紀元前からインド、中国、ギリシア、ローマなど広い範囲で栽培され、食用、薬用に利用されてきました。
特有の辛み成分はジンゲロンとショウガオールによるもので、殺菌作用、消臭効果があります。また、これらの成分は体を温めるので、冬の風邪予防に昔からしょうが湯、しょうが飴、ジンジャーティーなど、いろいろと身近に利用されてきました。
今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに、生姜調味料の決定版『オイルしょうが』を使った野菜レシピを教えていただきました。
※オイルしょうがの作り方は最後にご紹介します。
貝柱と大根のピリ辛あえ
1人分69kcal 塩分0.2g
材料(2人分)
貝柱(刺身用)...40g
大根...100g
ピーナツ...大さじ1
塩...少々
刻み赤とうがらし...少々
オイルしょうが...小さじ1
作り方
①貝柱はペーパータオルで水分を取り、1cm角に切る。大根は5cm長さのせん切りにする。ピーナツはポリ袋に入れ、めん棒などでたたいて粗く砕く。
②ボウルに大根を入れ、塩をふってもみ、少ししんなりとなったら貝柱とピーナツ、赤とうがらし、オイルしょうがを加えてサッとあえる。
かぼちゃとベーコンのしょうが風味
1人分146kcal 塩分0.8g
材料(2人分)
かぼちゃ...150g
オイルしょうが...大さじ1
ベーコン(1.5cm幅に切る)...1枚
酢...小さじ1
塩...小さじ1/5
作り方
①かぼちゃは1.5cm角に切り、耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで3分加熱する。
②フライパンにオイルしょうがとベーコンを入れて中火にかけ、2分炒める。
③①を②に加え、酢と塩をふって炒め、火を止める。
なすと厚揚げのオイルしょうが煮
1人分146kcal 塩分0.8g
材料(2人分)
なす...3本
厚揚げ...1枚
豚バラ肉(薄切り)...100g
A
しょうゆ...小さじ1/2
こしょう...少々
オイルしょうが...大さじ1
水1カップ
B
ナンプラー...大さじ1
トマトケチャップ...大さじ1
砂糖...小さじ1
酢...小さじ1
青じそ...10枚
作り方
①なすはへたを落とし、縦2等分し、斜め1cm幅に切る。厚揚げはペーパータオルで表面の油をおさえ、縦2等分し、1cm幅に切る。
②豚肉は3cm長さに切り、Aをからめる。
③鍋にオイルしょうがを入れ、②を加えて肉の色が変わるまで炒める。
④水を注ぎ、①を加える。沸騰したらふたをし、弱火で10分煮る。
⑤なすがくったりと柔らかくなったらBで調味し、火を止める。器に盛り、せん切りにした青じそを散らす。
しょうがをいつでも便利に「オイルしょうが」の作り方
大さじ1あたり72kcal 塩分0g
常温で約1年間保存できる。冷暗所(光の当たらないところ)に置く。冷蔵庫でもよい。
材料(できあがり250ml瓶2個分)
しょうが...200g(正味)
オリーブ油...200ml
作り方
①しょうがはよく洗って水けをふき、汚れているところだけ除いて、皮ごとみじん切りにする。
②瓶(ここでは250ml容量の瓶2個)に入れ、ふたはしないで電子レンジ600Wで1分加熱する。
③取り出してオリーブ油をひたひたまで入れる。
④ラップを丸めて表面にのせ、ふたをする。すぐに使える。
取材・文/石井美佐 撮影/中野正景 デザイン/清水嘉子