「最近。ツイてないな~」という方、いませんか? では「運」がちょっとした習慣で劇的に変化するとしたらどうでしょう? 今回紹介するのは、20代で来日し、貯金残高3万円の極貧生活から、成功者へと駆け上がったインド人実業家、サチン・チョードリー氏の「小さな習慣」。必要なのはたったの1分。サチン氏が成功者に学び、実践してきた「運のいい人」になるための方法をご紹介します。
※この記事は『「運がいい人」になるための小さな習慣 世界の成功者が実践するたった1分のルール』(サチン・チョードリー/アスコム)からの抜粋です。
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■1分の習慣
「失敗した未来」をイメージし失うものを考えてみる
「失敗した未来をイメージする」
これは不可能思考を加速させるように思われるかもしれませんが、そうではありません。
私は、日本人の「不可能思考」の理由のひとつに、失敗を恐れすぎていることがあると考えています。
インドは人口が13億人もいるうえに、民族も言語もさまざま。そんな国で成功しようと考えるなら、失敗を恐れている余裕はありません。失敗よりもむしろ、行動しないことを恐れるのが私たちの考え方です。
一方で日本は、ほぼ単一民族の国であり、言語も日本語に統一されています。
学校教育で教えるのは、競争よりも平等・公平さ。
もちろんそれは日本人の素晴らしい国民性を育むものですが、ビジネスの場ではときに、足かせとなってしまうことがあります。そんな弊害は、「出る杭は打たれる」ということわざにも表れていませんか?
怖くて足がすくんでしまうときは、あえて失敗した場合を想像してください。
それが1カ月後の自分にどんな影響を与えるか、具体的にイメージするのです。
会社をクビになっていますか?
降格して給料が減っていますか?
部署の仲間につまはじきにされていますか?
おそらく、そこまでの事態には陥っていないはず。現実はいまと何も変わらないでしょう。
もちろん私も、それこそ数え切れないほどの失敗をしてきました。一介の営業マンだった頃は、どれだけ努力しても売上目標にまったく届かず、会社へ行くのが憂鬱なときもありました。
それでも、そのつど自分を鼓舞するように言い聞かせてきたのです。
上司から叱責されることはあっても、命を取られるわけじゃない。自分さえ前
向きに頑張る気持ちを維持していれば、きっと見返すチャンスがやってくるはず。
そう、少々の失敗をしたところで、人生は何も変わりません。
むしろ、エジソンが言ったように「〝うまくいかない方法〟がひとつ見つかった」と考えれば、プラスにしか働きません。
人は誰しも、「わからないもの」を過剰に恐れる性質を持っています。
あえて失敗した未来に目を向け、それが恐れるに足りないことを知れば、あなたはいまよりもっと自由になります。
<この習慣のまとめ>
「失敗したところで大したことではない」
それがわかれば挑戦が怖くなくなる
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40個の「1分の習慣」に加え、実践した人の体験談も紹介されています