究極の食べ方を知る「冷やご飯」
肥満の予防や血糖値対策にも
短鎖脂肪酸を作る
冷めた白米は、難消化性でんぷんが増え、食物繊維と同様に腸内細菌のエサに。短鎖脂肪酸を生み出すのに役立ちます。
血糖値を下げる
冷やご飯に含まれるレジスタントスターチの効果で、血糖値を下げるインスリンの分泌が促されます。
究極の食べ方
海藻と一緒に
わかめや昆布をおにぎりの具材にしたり、のりを巻くなど、水溶性食物繊維が多い海藻とともに食べると、短鎖脂肪酸を増やす効果がアップ。水溶性食物繊維には、血糖値の上昇を抑える働きもあります。
ランチに食べる
冷ましたご飯を食べると、レジスタントスターチの働きで血糖値の急上昇を防げます。昼食に食べれば、次に食べる夕食後の血糖値も上がりにくくなり、肥満の予防にも。
レジスタントスターチの
働きで腸内環境が良好に
主食はやっぱり白米という人におすすめなのが、ご飯を冷まして食べる方法。
「冷やご飯に含まれるでんぷんは、レジスタントスターチと呼ばれ、小腸で分解されずに大腸へ移動するため、体内に吸収されず、エネルギー源になりません。その上、レジスタントスターチからは短鎖脂肪酸が作られるので、血糖値を下げるホルモンを増やすことにも役立ちます」
お弁当やおにぎりで取り入れれば、無理なく習慣にできそうです。
構成・取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/米山典子 イラスト/佐々木一澄