冷やご飯は血糖値を下げる! 薬学博士・國澤先生に教わるヨーグルト&冷やご飯の「腸が整う究極の食べ方」

究極の食べ方を知る「冷やご飯」

肥満の予防や血糖値対策にも

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短鎖脂肪酸を作る
冷めた白米は、難消化性でんぷんが増え、食物繊維と同様に腸内細菌のエサに。短鎖脂肪酸を生み出すのに役立ちます。

血糖値を下げる
冷やご飯に含まれるレジスタントスターチの効果で、血糖値を下げるインスリンの分泌が促されます。

究極の食べ方

海藻と一緒に

冷やご飯は血糖値を下げる! 薬学博士・國澤先生に教わるヨーグルト&冷やご飯の「腸が整う究極の食べ方」 P17.jpgわかめや昆布をおにぎりの具材にしたり、のりを巻くなど、水溶性食物繊維が多い海藻とともに食べると、短鎖脂肪酸を増やす効果がアップ。水溶性食物繊維には、血糖値の上昇を抑える働きもあります。

ランチに食べる

冷やご飯は血糖値を下げる! 薬学博士・國澤先生に教わるヨーグルト&冷やご飯の「腸が整う究極の食べ方」 2310_P016-017_05_W500.jpg

冷ましたご飯を食べると、レジスタントスターチの働きで血糖値の急上昇を防げます。昼食に食べれば、次に食べる夕食後の血糖値も上がりにくくなり、肥満の予防にも。

レジスタントスターチの
働きで腸内環境が良好に

主食はやっぱり白米という人におすすめなのが、ご飯を冷まして食べる方法。

「冷やご飯に含まれるでんぷんは、レジスタントスターチと呼ばれ、小腸で分解されずに大腸へ移動するため、体内に吸収されず、エネルギー源になりません。その上、レジスタントスターチからは短鎖脂肪酸が作られるので、血糖値を下げるホルモンを増やすことにも役立ちます」

お弁当やおにぎりで取り入れれば、無理なく習慣にできそうです。

構成・取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/米山典子 イラスト/佐々木一澄

 

<教えてくれた人>

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN ニビオン)
ヘルス・メディカル微生物研究センター センター長

國澤 純(くにさわ・じゅん)先生

大阪大学薬学部卒業、薬学博士。米国カリフォルニア大学バークレー校へ留学後、2004年東京大学医科学研究所助手。同研究所助教、講師、准教授を経て、2013年より現所属プロジェクトリーダー。2019年より現職。

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