腸内環境を整えるなら、まずは納豆!薬学博士・國澤先生に教わる「究極の納豆の食べ方」

腸内には役100兆個もの細菌がすみついています。そんな腸内細菌を活発に働かせるためい、腸を整える食べ物も重要です。今回は、中でも身近な存在の「納豆」の究極の食べ方をご紹介します。

※この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年10月号に掲載の情報です。

【前回】脳での不安が減る、太りにくくなる...最新研究でわかった「腸活」7つの効果

腸内環境を整える第一歩
継続的に食べるのが◎

「腸から健康になりたいならば、まずは納豆がおすすめ」と、國澤先生。

その理由は、納豆に含まれる納豆菌は、「菌のリレー」の一番手として、重要な役割を果たしてくれる存在だから。

「私たちが納豆を食べると、納豆菌が腸内で糖化菌として働き、食物繊維を糖に分解。その糖がビフィズス菌や乳酸菌のエサとなり、菌のリレーがうまくいくことで、短鎖脂肪酸が作られます」

納豆の健康効果はさまざまありますが、近年、特に注目されているのが、糖尿病やがんのリスクを下げることが分かってきているビタミンK₂。

大豆が発酵して納豆になる過程で産生されます。

納豆菌が腸内にいるのは、3日から長くても2週間程度。

習慣的に摂り続けることが大切です。

腸内環境を整えるなら、まずは納豆!薬学博士・國澤先生に教わる「究極の納豆の食べ方」 2310_P014-015_01.jpg

【納豆の優秀ポイント】

菌が腸まで届く
納豆菌は胃酸に溶かされず、生きたまま腸に届きます。すると、腸内で菌のリレーがうまく行われます。

有用菌のエサになる
納豆に含まれる食物繊維とオリゴ糖は、有用菌が喜ぶエサの代表格。乳酸や酢酸の材料を作ってくれます。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を防ぐ
納豆に含まれるビタミンK₂は、骨を強化して骨折予防を期待できる栄養素。骨粗鬆症予防にも役立ちます。

糖尿病を予防
大豆が発酵して納豆になる過程でできるビタミンK₂ は、糖尿病やがんのリスクを下げることが分かっています。

 

<教えてくれた人>

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN ニビオン)
ヘルス・メディカル微生物研究センター センター長

國澤 純(くにさわ・じゅん)先生

大阪大学薬学部卒業、薬学博士。米国カリフォルニア大学バークレー校へ留学後、2004年東京大学医科学研究所助手。同研究所助教、講師、准教授を経て、2013年より現所属プロジェクトリーダー。2019年より現職。

この記事に関連する「暮らし」のキーワード

PAGE TOP