1粒に、みかんやりんごよりもたくさんのミネラルを含む梅の実。その酸味には、疲労回復や食欲増進、殺菌、除菌作用も。冷凍梅や梅干しで作る保存食で、元気を保ちましょう。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに、「カリカリ梅の作り方」を教えてもらいました。
【前回】夏の水分補給に最適! 冷凍梅で作る「梅シロップ」とドリンクレシピ2選
【最初から読む】疲労回復&食欲増進! 代謝を促進して抗酸化作用をアップさせる「梅干しサワー」の作り方
青梅は、洗って竹串などでへたを除き、ペーパータオルで水分を取ってポリ袋に入れて冷凍します。
冷凍しておけば、梅が販売されていない季節でも使えます。
さらに冷凍することで繊維が壊れ、酢や砂糖に漬かりやすくなります。
そのまま食べてもおいしい
「カリカリ梅」
100gあたり48kcal/塩分0.1g
お茶うけなどにもぴったりなカリカリ梅。
食感が良く料理に加えると味のアクセントになります。
材料(できあがり500g)
冷凍梅...1㎏
砂糖...300g
氷砂糖...200g
水...1.5L
塩...50g
焼酎(35度)...180ml
*冷凍梅でないときは青梅を使用する。
作り方
(1)水に塩を入れ、冷凍梅を24時間浸す。
(2)水けをきって種のところまで切り目を入れ、二~四つ割りにして種を除く。ペーパータオルに挟んで余分な水分を取る。
(3)ボウルに入れ、砂糖をまぶしてもみ込む。
(4)焼酎を加える。
(5)皿をのせ、さらにおもし1kgをのせる。2~3日おきに上下が逆さになるようにかき混ぜる。
(6)汁が上がってきたら、氷砂糖を加え、皿とおもし500gをのせる。冷暗所に置く。
(7)1カ月たったら、ステンレス製の鍋(あれば銅鍋)で汁だけを煮立てる。
(8)冷まして梅に加える。
(9)さらに冷暗所に1カ月置いたらできあがり。カリカリ梅と甘塩梅酢に分けて冷蔵する。
●冷蔵で1年保存できる。
●本レシピではカリカリ梅500gと甘塩梅酢500mlができる。
●甘塩梅酢は5倍の冷水で割ると爽やかな飲料に。暑気払いにおすすめ。また、あえ物に使ったり、豚の角煮などの煮汁に使うと、肉特有のにおいが抑えられる。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用する。
【次回】自家製「カリカリ梅」を使った料理レシピ4選! 食感が良く、味のアクセントにも♪
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)