1粒に、みかんやりんごよりもたくさんのミネラルを含む梅の実。その酸味には、疲労回復や食欲増進、殺菌、除菌作用も。冷凍梅や梅干しで作る保存食で、元気を保ちましょう。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに、「梅シロップの作り方とドリンクレシピ」を教えてもらいました。
【前回】梅干しを干すだけ! 簡単「梅干しフレーク」の作り方と3つの応用レシピ&「梅びしお」の作り方
【最初から読む】疲労回復&食欲増進! 代謝を促進して抗酸化作用をアップさせる「梅干しサワー」の作り方
青梅は、洗って竹串などでへたを除き、ペーパータオルで水分を取ってポリ袋に入れて冷凍します。
冷凍しておけば、梅が販売されていない季節でも使えます。
さらに冷凍することで繊維が壊れ、酢や砂糖に漬かりやすくなります。
夏の水分補給に
「梅シロップ」
大さじ1あたり46kcal/塩分0g
梅の栄養が溶け出たシロップを水や炭酸で割って、水分補給に。
爽やかな味と豊富なミネラルが、夏の体をいたわります。
材料(できあがり650ml)
冷凍梅...500g
砂糖...500g
酢...1/2カップ
*冷凍梅でないときは、青梅または黄色の完熟梅を使用する。
作り方
(1)ボウルに冷凍梅と砂糖を入れ、よくもみ込む。
(2)さらに酢を加えてよくもみ込む。
(3)瓶に移す。
(4)涼しい所に置き、1日2回、乾いた箸で混ぜる。
(5)砂糖が完全に溶けたらできあがり。目安は3日ほど。冷蔵する。
●冷蔵で1年保存できる。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用する。
3カ月ほどしたら、こしてシロップと梅の実に分ける。シロップはドリンクに、実はそのまま食べたり料理に活用しても。
梅シロップドリンク
「炭酸割り」
1人分46kcal/塩分0g
グラスに梅シロップ大さじ1、ミントの葉、氷を入れ、炭酸水を注ぐ。
「ロック」
1人分92kcal/塩分0g
グラスに氷を入れ、梅シロップ大さじ2を注ぐ。
【次回】"冷凍梅"で作る! そのまま食べてもおいしい「カリカリ梅」と暑気払いにおすすめの「甘塩梅酢」
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)