12月27日(金)映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』全国ロードショー
映画『男はつらいよ』の第一作が作られてから今年で50年。
高度成長期の日本各地を旅しながら、独特のユーモアで多くの人を元気づけた寅さん、は1983年に一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズとしてギネスブックにも認定されました。
50周年の今年はドラマ「少年寅次郎」(NHK)が放送されるなどさまざまな記念事業が行われ、12月には50作目の映画『男はつらいよ お帰り 寅さん」が公開されます。
50作目となる新作は新撮された登場人物たちの"いま"を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る寅さんのシリーズ映像が紡ぎ合う、新たなる「男はつらいよ」の物語。
シリーズの生みの親・山田洋次監督の編集とあって、選ばれるシーンも絶妙。
例えば、さくら(倍賞千恵子)の結婚。その相談に応じる寅さん独特の切り返しは、いま見ても笑わずにいられません。
また、シリーズ最多登場のマドンナ、リリー (浅丘ルリ子)も登場。
夫婦のように暮らしながら、結局、結婚には至らなかった寅さんとリリー。
その思い出を語るリリーに、見ている私たちも「そういうところが寅さんなんだよねぇ...」と思わずしみじみ。
寅さんが幼い満男にこんなことを聞かれる場面も。
「おじさん、人間は何のために生きているの?」
その味わい深い答えは、きっといまの私たちの心もジーンと温めてくれることでしょう。
寅さんのプロフィール
車寅次郎、通称"フーテンの寅"が誕生したのは1968(昭和43)年のテレビドラマ(翌年1作目の映画公開)。テキヤ稼業を営み、旅先から故郷の柴又に帰ってきては、家族や恋したマドンナを巻き込み、騒ぎを起こす。破天荒で、変わり者で、自由奔放。それでも、温かく優しい人柄に誰もが魅了され、愛され続けました。
ストーリー
小説家になった満男(吉岡秀隆)は、結婚の約束までした初恋の人・イズミ(後藤久美子)と再会。懐かしい出会いから、過去の出来事を思い出す。そこには、いつも味方でいてくれた伯父・寅次郎(渥美清)がいたーー。
笑いと涙に包まれる現在の"寅さんファミリー"
ちょっと頼りなかった満男(吉岡秀隆)もいまや一児の父。
祖父母となったさくら(倍賞千恵子)と博(前田吟)、タコ社長の娘・朱美(美保純)など、おなじみのメンバーが次々に登場。
50年の時の流れが感慨深いです。
懐かしい顔、懐かしいシーンがいっぱい
上の写真は、さくらが博との結婚に至るまでのワンシーン。
下の写真は、寅さん(渥美清)が小学生の満男の運動会に応援に行くと張り切る場面。
この後、なごやかな団らんの場は大変なことになりますが......!?
男はつらいよ4Kデジタル修復版ブルーレイ
12月25日(水)リリース
復刻"寅(とら)んく"全巻ボックス(51枚組)
【完全数量限定生産】発売・販売元:松竹
寅さんが恋した女性たち《マドンナ》も多数登場!
『男はつらいよ」シリーズに2回以上登場し印象的だったマドンナたち。
上より9作(1972年):吉永小百合、25作(1980年):浅丘ルリ子、27作(1981年) : 松坂慶子、32作(1983年): 竹下景子、34作(1984年):大原麗子。
映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』
渥美 清/倍賞千恵子 吉岡秀隆 後藤久美子 前田吟 池脇千鶴 夏木マリ 浅丘ルリ子 美保純 佐藤蛾次郎 桜田ひより 北山雅康 カンニング竹山 濱田マリ 出川哲朗 松野太紀 林家たま平 立川志らく 小林稔侍 笹野高史 橋爪功
原作・監督:山田洋次 脚本:山田洋次 朝原雄三
音楽:山本直純 山本純ノ介
主題歌:「男はつらいよ」渥美清/オープニング桑田佳祐
配給:松竹株式会社上映時間:115分
©2019松竹株式会社
プレミアムドラマ『贋作 男はつらいよ』放送!
2020年1月5日スタート
日曜 22:00~22:49 全4回(BSプレミアム)
『男はつらいよ』の舞台を現代の大阪に変え、山田洋次監督が新しい寅さん像を着想したドラマ「贋作 男はつらいよ』が放送されます。
寅さんを演じるのは、関西の落語家・桂雀々(かつらじゃくじゃく)さん。
妹のさくら役は常盤貴子さん。みんなが大阪弁をしゃべるという設定が想像を超え、ワクワクします。
※原作:山田洋次『男はつらいよ』 脚本:山田洋次、朝原雄三(共同脚本)
出演:桂雀々、常盤貴子、綾田俊樹、松寺千恵美、北山雅康、笹野高史 ほか