「光には力がある」は気のせいではなかった⁉ 光には宇宙船をも運ぶパワーがある/身近な科学

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※この記事は『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美/KADOKAWA)からの抜粋です。

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彗星の尾の正体は「光の圧力」。

光圧(こうあつ)が宇宙船を他の恒星(こうせい)に運ぶ!?

光を体に受けると、何か力を授かったような感じがしますが、それは気のせいではないかもしれません。光には圧力があるからです。p174.jpg

光の圧力を光圧といいます。その大きさは決して小さくはなく、たとえば地上1平方メートルあたりの太陽光の光圧は、1グラムの物体を毎秒7ミリ加速できる力になります。

光圧は宇宙空間のチリに大きな影響を与えます。たとえば、彗星は「ほうき星」と呼ばれるように長い尾を持っていますが、その尾には、柄方向にまっすぐに伸びた「プラズマの尾」と、ほうきの先のように広がった「ダストの尾」の2種があります。「プラズマの尾」は、太陽光を受けて電離(でんり)した電子やイオンから、「ダストの尾」は小さいチリからできています。この「ダストの尾」こそ、太陽の光の圧力「光圧」を受けてできたものなのです。彗星の核(かく)の軌道(きどう)運動に光圧が加わり、曲がりながら広がっています。

p175.jpg実は、この光圧を利用してミニ宇宙船を他の恒星まで送り届けようという計画があります。2018年に逝去した宇宙物理学者ホーキング博士が関与した計画です。宇宙に帆(ほ)を広げて地上からレーザー光を照射し、その光圧で宇宙船を加速させて、他の星に到達するしくみです。

 

次の記事「光の性質によって白にも黒にも。 雲と雨雲の色が違うワケ/身近な科学(48)」はこちら。

 

 

涌井貞美(わくい さだみ)

1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。現在は書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。著書は、『図解 身近な科学 信じられない本当の話』『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』(以上KADOKAWA)、『Excelでわかるディープラーニング超入門』『ディープラーニングがわかる数学入門』(以上、技術評論社)、『「物理・化学」の法則・原理・公式がまとめてわかる事典』(ベレ出版)、『図解・ベイズ統計「超」入門』(SBクリエイティブ)など多数。

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『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』

(涌井貞美/KADOKAWA)

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この記事は書籍『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』からの抜粋です。

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