人は3原色、魚は2原色、鳥は...4原色! 極彩色の世界に生きる鳥たち/身近な科学

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※この記事は『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美/KADOKAWA)からの抜粋です。

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人間とは違う極彩色が見えている!?
鳥が見る「色」は4原色だった

テレビ画面は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色を組み合わせて色を表現しますが、これを光の3原色といいます。ところで、もしも人間以外の動物がテレビをつくるとしたら、やはり3原色で表現するのでしょうか。

答えは「ノー」です。魚がつくるならR、Bの2原色、鳥の多くはなんとRGBと紫外領域(しがいりょういき)の光を合わせた4原色なのです。鳥がテレビ局をつくったなら、放送される映像は極彩色できらびやかな色合いになるでしょう。

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網膜にある視(し)細胞には、桿体(かんたい)細胞と錐体(すいたい)細胞があり、色を区別する錐体細胞には、色 [つまり光の波長(はちょう)]ごとに感度の異なる種類があります。たとえば人なら赤、緑、青に強く反応する3種の錐体細胞があり、色が3原色になる理由になります。

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つまり、鳥は4つ、魚は2つの異なる種類の錐体細胞があるということです。

人間の中にも4原色を見分けられる人がいるといわれます。そのような人の描く絵はきらびやかですが、一般の人が鑑賞できるところを見ると偽(いつわ)りのようにも感じます。

 

次の記事「タマムシ、シャボン玉、CD 。虹色に輝くものの共通点とは?/身近な科学(14)」はこちら。

 

涌井貞美(わくい さだみ)

1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。現在は書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。著書は、『図解 身近な科学 信じられない本当の話』『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』(以上KADOKAWA)、『Excelでわかるディープラーニング超入門』『ディープラーニングがわかる数学入門』(以上、技術評論社)、『「物理・化学」の法則・原理・公式がまとめてわかる事典』(ベレ出版)、『図解・ベイズ統計「超」入門』(SBクリエイティブ)など多数。

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『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』

(涌井貞美/KADOKAWA)

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この記事は書籍『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』からの抜粋です。

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