冬はお風呂をゆっくり楽しむのにぴったりの季節です。入浴剤があればより充実したなお風呂タイムに♪ 購入することが多い入浴剤ですが、手作りすれば、香りも色も穏やかで、何が入っているか分かって安心です。そこで今回は、ナチュラルライフを提案する佐光紀子さんに、皮脂汚れを落とし、体が温まる「重曹の手作り入浴剤」を教えてもらいました。
身近な素材で楽しむ
冬のお風呂タイム
「日照時間が短い冬は気持ちがふさぎがちになるので、お風呂でリフレッシュするのは健康にとてもいいんです。寒いからこそ血行を良くする入浴剤はおすすめです」(佐光さん)
香りも色も穏やかで、何が入っているか分かって安心なのが手作りの良さ。
お気に入りを見つけてお風呂タイムを楽しみましょう。
※どの入浴剤も皮膚に異常を感じたときは使用を中止してください。
皮脂汚れを落とし、体が温まる
重曹入浴剤
重曹入りのお湯は血行が良くなり、体が温まります。
昔から「ひと肌むけたような、きれいな肌になる」といわれる美肌の湯です。
皮脂汚れや古い角質が落ちやすくなり、体臭も予防できます。
材料(200Lくらいの浴槽で5~6回分)
重曹 2カップ
グリセリン 大さじ1
作り方
① ボウルに重曹とグリセリンを入れる。
②手のひらでほぐすように混ぜる。全体にしっとりとし、手で握ると固まるくらいになったら完成。湿気を避けるため、ビンやチャック付きポリ袋などで保存。
※市販のローションにも配合され、保湿効果のあるグリセリン。指定医薬部外品として薬局やインターネットなどで手に入る。500mlで1,000円くらい。
使い方
浴槽に大さじ4~5入れてやわらかい重曹の湯に
浴槽に大さじ4~5を入れ、よくかき混ぜてから入ります。
しっとりとしたやわらかいお湯になり、体がポカポカ温まります。
重曹は掃除でも使うものなので、入浴後に浴槽をスポンジでこするだけでOK 。
洗剤いらずです。
好きな精油を垂らしても
浴槽に好みの精油を数滴垂らすと、香りも楽しめます。佐光さんのおすすめは、リラックス効果のある「ラベンダー」、すっきりする「ミント」、花粉症にいいといわれる「レモンユーカリ」です。
《重曹やクエン酸は口に入れても安全なものを》
重曹やクエン酸は日本薬局方(医薬品など)、食品添加物(食用)、工業用の3つに分類され、掃除用に販売されているものは工業用です。入浴剤を作る場合は、口に入れても安全な日本薬局方か食品添加物の重曹、クエン酸を使います。薬局、スーパー、インターネットなどで購入できます。
右:日本薬局方の重曹(炭酸水素ナトリウム)500gで600円くらい。左:食品添加物のクエン酸500gで700円くらい。
取材・文/米原晶子 撮影/吉田篤史