え?レンチンするの...⁉ 獣医師が教える「猫の食欲不振を改善する方法」/家ねこ大全(11)

「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、猫についての最新情報をご紹介します。

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Q.なんだか最近食欲が落ちてきたみたい...

A.フードを少し温めるとにおいが増し、猫の食欲を刺激します


もし猫の食欲が落ちてしまったときは、フードを少し温めてから与えてください。

温めることで、食べ物のにおいが増し、猫の食欲をかきたてることができます。

猫は人間ほど味覚が発達していませんが、嗅覚は優れています。

猫の食事で重要なのは味よりも「におい」です。

猫は肉食動物で、もともとは野生の動物を食料にしていました。

動物の体温はだいたい38度前後ですよね。

そのくらいの温度が猫にとってもっとも食べやすい温度なのでしょう。

「猫舌」という言葉から、猫は熱いものが苦手、というイメージが強いかもしれません。

もちろん熱々で湯気のたった調理したてのものは食べませんが、猫は本来、冷めたものばかりを食べていたわけではないのです。


Q.食欲不振を改善する方法は?

A.食欲がない猫には一般食やおやつの「ちょい足し」で猫の食べたい味に


フードを温めるほかに、「ちょい足し」も食欲の改善につながります。

たとえば、茹でたササミや魚をペーストにして(そのままでは食べません)総合栄養食に添える、鶏肉やアサリの煮汁を加えるなど、主食に風味づけをすると猫の嗜好性が高まります。

総合栄養食に一般食やおやつをちょい足しするのもいいですね。

お伝えしたとおり単独では栄養不十分ですが、総合栄養食に比べて風味がよく、猫の好む味付けなので食欲がない猫も喜んで食べてくれます。

イラスト/柴田ケイコ

ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。

【まとめ読み】『家ねこ大全285』記事リスト

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藤井康一(ふじい・こういち)
藤井動物病院院長、獣医師、獣医学修士、博士(学術)、経営管理修士。2011年にツイッターを開始。多くの飼い主さんに「こんなことに注意をしてもらえれば」という現役獣医師ならではの最新情報を発信したところ、「困っていたときに役立った」と評判に。フォロワーは5万人超える(2020年7月現在)。

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『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』

(藤井康一/KADOKAWA)

猫好きの方は、大好きだからこそ猫のミステリアスな部分をもっと知りたいですよね。さまざまな行動が意味する猫の気持ちや不調のサインなどをSNS上で人気No.1の獣医さんが解説しています。ちょっとした豆知識から、近年注目されている「猫のうつ」など最新の病気の治療まで、猫のことがすべてわかる一冊です!

※この記事は『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(藤井康一/KADOKAWA)からの抜粋です。

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