捨てられない「きものの端切れ」が変身! 「記念日のフレーム」の作り方

愛着はあるけどサイズが合わない、思い出は大事にしたいけど着る機会がない...。そんな理由で、手放せないままになっているきものの一部・端切れを利用して、いつでもそばに置いておける心のアルバム作りをしてみませんか? キルティングの仕方は簡単。定期誌『毎日が発見』で人気の連載「マミ山本さんのきもの小物でリフォーム」より、「記念日のフレーム」をご紹介します。

幼い頃に着た晴れ着を入れて記念日のフレーム

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端切れは、山本さんの最愛のおばあさまがお食い初めの日に着たという、年代物の艶やかな晴れ着です。印象的な大きな花柄と茎の輪郭に沿って、銀色の刺繍糸でキルティングをしています。

愛着があって手放せないきものをしまったままにしている人は多いものです。

例えば七五三で着た晴れ着、母親から譲り受けた懐かしいきものなどを捨てられないという人もいるでしょう。

いま自分が着るにはサイズが合わないし、しみや汚れも目立つ。

でも、思い出は残しておきたい...。

そんな気持ちに応えて、山本さんがきものの一部・端切れを使った小物の作り方を教えてくれました。

きれいなまま残っているところを四角く切り取り、キルティングをするだけ。

いつもそばに置いておける心のアルバムです。

簡単ですぐ始められるのもうれしいところ。

思い出に浸りながら「作る」時間そのものを楽しんでください。

キルティングの仕方

用意するもの
きものの端切れ、薄手のキルト芯(アイロン接着のタイプならより便利)、裏地(きもの地でも木綿地でも可)...各適宜、刺繍枠、刺繍糸(25番を3本取りで使用)、刺繍針

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1.端切れを四角くカットする(この場合はフレームのサイズを基準に)。キルティングをすると生地が縮むので、どの作品も、余裕をもってできあがりサイズより縦横各2~3cm大きくカットしておく。

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2.キルト芯、裏地も1と同じサイズにカット。上から表地、キルト芯、裏地の順に重ねる。

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3.重ねた3枚がずれないようにしつけをかける。縦横斜めと放射状にぬっておくとよい。

捨てられない「きものの端切れ」が変身! 「記念日のフレーム」の作り方 rgb_2104_P100_04_W500.jpg4.刺繍枠をはめて、きものの柄の線に沿ってぐしぬいの要領でキルティングをする。場所は好みで。柄すべてではなく、ポイント的にぬい目を見せるとキルティングラインが際立つ。

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5.キルティングができたら、できあがりサイズにカット。ここではフレームのサイズに合わせた。周囲の布端をかがっておくとなおきれいに仕上がる。

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取材・文/飯田充代 撮影/奥谷 仁 イラスト/小池百合穂

 

マミ山本(まみ・やまもと)さん
1971年、愛知県生まれ。生花、プリザーブドフラワー、アートフラワーデザイナーであり雑貨作家。「アネラ」主宰。ウエディング会場の花のディスプレイも手がける。大のきもの愛好家。

この記事は『毎日が発見』2021年4月号に掲載の情報です。

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