華やかでふんわりとした印象に。帯揚げや半えりで作る「絹のストール」の魅力

帯を結ぶときに使う「帯揚げ」や、長襦袢のえりにぬい留める「半えり」。『毎日が発見』本誌で人気の連載「マミ山本さんのきもの小物でリフォーム」より、和装を美しく見せるための、この2つの小道具で作ったストールの魅力をご紹介します。

帯揚げにフリルを寄せて、ふんわりと

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横半分に折った帯揚げの中央にゴムを通し、緩やかなフリルを寄せました。優しい秋の日を受けた絹の光沢と、女性らしく柔らかい表情がきれいです。写真は前で左右を合わせ、ブローチで留めています。

華やかでふんわりとした印象に。帯揚げや半えりで作る「絹のストール」の魅力 2010_P100_02.jpg帯揚げは藍色と白のぼかし染め。帯揚げのサイズはものにより異なります。ここでは約170×28cmを使いましたが、手持ちのもので作ってみてください。

帯揚げは、帯を結ぶときに使い前姿も飾ります。

半えりは、長襦袢のえりにぬい留める替ええり。

どちらも和装を美しく見せるための小道具です。

滑らかな絹素材が多く、凝った染めや刺しゅうなど、手仕事の技が施された布そのものがとてもすてき。

ストールの素材に選んだのはそんな理由からです。

もともと長方形で布端をぬう必要がないので、作り方は簡単。

ほどけばまた帯揚げや半えりとして使えます。

家事の合間に気軽に手ぬいで試してみてください。

半えりをくるりと結ぶだけ

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長方形の半えりの片方の端を結んで輪を作り、もう片方の端を通しています。ピンキングバサミでギザギザにカットされた布端もそのまま見せてOK。

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半えりは秋らしいワイン色の縮緬地に、花模様の刺しゅうが施されたもの。布の美しさを味わいたいから、手を加えずにシンプルに仕上げます。

秋風が吹いても暖か。顔色が明るく映ります

寒さを防げるストールは、これからの季節にとても重宝。

お気に入りの絹の帯揚げや半えりを使えば華やぎも生まれて、きっと視線が集まります。

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帯揚げを折り畳み、麻布とぬい合わせました。1枚だと柔らかい絹ですが、畳んで厚みを出せば写真のように立ち上がり、首元をすっぽり包めます。ボタンとループで留めています。

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帯揚げは淡いクリーム色とピンク色のぼかし染め。違う色柄のもので作れば、また違う雰囲気に仕上がるでしょう。それもまたリフォームの醍醐味です。

2枚使いのスヌードタイプ

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帯揚げの端をぬい合わせ、輪を作っています。ポイントは帯揚げをひねって動きと柔らかさを出すこと。頭からかぶって身に着けられる手軽さもうれしいところです。

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1枚はシンプル、もう1枚は絞り模様が散っている帯揚げ。手持ちのものの中から好きな組み合わせを考えましょう。

【まとめ読み】マミ山本さんの『端切れできものリフォーム』記事リスト

取材・文/飯田充代 撮影/奥谷 仁 イラスト/小池百合穂

 

マミ山本(まみ・やまもと)さん
1971年、愛知県生まれ。生花、プリザーブドフラワー、アートフラワーデザイナーであり雑貨作家。「アネラ」主宰。ウエディング会場の花のディスプレイも手がける。大のきもの愛好家。

この記事は『毎日が発見』2020年10月号に掲載の情報です。

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