アラフィフ主婦ブロガーのマコさんによる連載第6回!
結婚20年、中高生の子供2人を持つ48歳のマコさんには、とても個性的な60歳の旦那さんが...。複数の収益不動産(アパートなど家賃が入る物件)を持ち、なんと50代でアーリーリタイヤをされた頼もしい旦那さんなのですが、超絶な「節約家」だそう。そんな「ドケチ夫」と暮らす日々をお届けします。
前回の記事:初詣じゃなくて、住宅展示場に行くの⁉ ドケチ夫が支配する我が家の「年始の過ごし方」/ドケチ夫との日々(5)
自粛生活とは関係なく、永久的に続く在宅時間...
私の住む地域にも二度目の緊急事態宣言が出され、おこもりの生活が続いています。
こんなときこそ、じっくりと腰を据えてやるべきことをやれれば、とも思うのですが、家族の在宅率が高いというのは、一人になる時間がなくなり、つらくもあります。
リモートワークで夫婦喧嘩が増えた、というのは良く聞く話ですが、我が家も数年前に夫が早期リタイヤをしたときから夫へのイライラが増えました。
「ずっと夫が家にいるって、めちゃめちゃ嫌だな」と思ってきましたが。
常々「123歳まで生きる」と豪語している夫は、昨年からのコロナ禍で、ほとんど家から出なくなりました。
私が見るところ、夫は大口をたたく割にはかなり臆病です。
そう、死ぬのが怖い。
だから、123歳まで生きていれば、わけわからないまま、ぽっくり逝けるのではと思っているふしがあります。
でもね、こっちにしてみたら、123歳までってかなり迷惑!
なにより「死にたくないから、ずっと健康でいたい」と考えている夫は、テレビの健康番組はすべてチェックし、小さい字でこと細かにノートにメモを取るようになりました。
彼のノートを見ると、書いてある内容は以下のとおり。
1) ゴッドハンドと言われる名医の名前と病院名
2) カラダによいと言われている食材と食べ方
3) 美味しいレストランと住所
4) テレビに出た、かわいい30代の女性タレントの名前と年齢
5) 投資の情報
3番目からは健康と離れ、ただ気になった情報ですが...。
夫はこのノートの知識をもとに、ことあるごとに、私に対して「自分が長生きするために、毎日これを食べさせろ」と言って、テレビでフィーチャーされた食材を挙げてくるのです。
まったく参考にならない...ドケチ夫の健康法
夫が求めてくるのは、下記の食材です。
ヨーグルト...自分用に生活費から1個100円超のヨーグルトを1日2個、買わせます。
アーモンドドリンク...夫が「アーモンドドゥリンク」と英語風に言うコレ。こちらも生活費から買わされていますが、なんかカラダにいいんですか?
アボカド...以前は2週に1度出しても「いつもいつもコレで飽きた」と言っていたのに、テレビで取り上げられたら「週に2度は出せ」に変わりました
納豆...とにかく毎日食べます。一度目の緊急事態宣言では入手が困難になったので、ブーブー文句を言ってたっけ。
れんこん...これも最近やたらと言ってきます。どこかで取り上げられました?
バナナ...家にないと「今すぐ買ってこい」と言ってきます。まあ絶対買いに行きませんがw
...多すぎて面倒くさい。
だっていろいろと普通に食べていればよいものを、なんで食材が高いとき、安いとき問わず、テレビで健康にいいと言われたら集中的に料理せにゃならんのです?
アボカドだってバナナだって、たまにある特売の日に買ってきたいです。
それで、体調がよいのかというと... 常にソファにうずもれながら「俺は疲れている」「頭が痛い」「体調が悪い」「今立ち上がると、漏らしてしまいそうだから立ち上がれない」と言い訳ばかり。
私からすれば、朝寝て昼起きる、それだけでも不健康!
さらにコロナが怖くてほとんど外出しなくなり、食べるものはすべて私に依頼(という名の命令)。
パソコンができなさ過ぎて、銀行でもクレジットカードでも、ネットでの手続きが進まず、イライラしてコールセンターに電話してクレーム。
経済が落ち込んだから、ドケチがさらに極まり「外出せず、お金を使わない生活」に。
「ウーバーイーツ」なんてもってのほか!
いつ何時も手作りが一番!
外食は"害"食!
「なんでもっと美味しい料理が作れないんだ!」「お前は料理のレパートリーがなさすぎる」って文句ばかり。
で、テレビ、テレビ、YouTube。
...こんなんでは、どう考えても心身ともに不健康ですって。
唯我独尊の健康生活を家族かまわず押しつけてくるので、われわれ家族は「コロナ疲れ」以上に「夫疲れ」になってしまっています。
123歳まで生きるだぁ? 勘弁してくれの世界ですわ(-"-)
なので私は、子供たちには「早くこの家を出ろ。長生きする気満々の夫の世話はしないでよい」と教育しています。(もちろん私も早くこの家を出たいw)
彼が寝ている午前中のみが、私の自由な時間。
といっても、洗濯や掃除、アイロンなど、「ホコリが出るからリビングでやるな」と言われているいろいろな家事を終え、パソコンを開いて作業を始めると、もう昼になり夫が起きてくる...意外と短い時間です。
私自身はなんとか彼の圧政から逃れるべく、夫が寝ている間、夫がときたま外出した限られた一瞬の隙を狙って、夫に絶対食べさせない美味しいお取り寄せや、ランチのテイクアウトなどを楽しんでいます。
彼と離れて暮らせる日のために、私がつぶされないようにしなくては!
...というタイミングで、たった今、不動産会社から、グウグウ寝ている夫の携帯に電話が入って、着信音で彼を起こした様子。
今はまだ朝の10時前...こんな時間に電話で起こさないでよ全く!(怒)
私のおひとりさま時間が消えるわ!!
そんなコロナ禍の我が家の日常なのでした。
【最初から読む】私、セレブ妻になるはずじゃ...60代ドケチ夫が我が家のトイレで行う「驚きの行動」/ドケチ夫との日々(1)
【まとめ読み】ドケチ夫の「驚きの生態」とは...⁉ マコさんの記事リスト
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。