「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、猫についての最新情報をご紹介します。
Q.2匹同時に飼うのって大変?
A.2匹買うと苦労は2倍になる?意外とあります、多頭飼いのうれしいメリット
シェルターや里親募集をしている猫を受け入れるときに、人懐っこい同腹(同じ母猫から生まれた)の兄弟、姉妹がいたら2匹一緒にもらい受けてみるのはいかがでしょうか。
「2匹飼ったら、2倍大変になっちゃいそう!」。
いえいえ、2倍の苦労はそうありませんし、「かえって育てやすい」という飼い主さんの声も多いのです。
社会化のできている同腹の子が近くにいて成長すると、遊び相手がいることでお互いに切磋琢磨して成長し、精神的にも落ち着きます。
人間をはじめ、いろいろな動物や状況に対しての順応も早く、トラブルも少なくなります。
Q.猫にもルームメイトがいたほうがいい?
A.同居猫がいることで高齢猫が元気に!認知症にもなりにくい
同じ母猫から生まれた兄弟、姉妹でなくても、一緒に暮らす仲間がいる効果はたくさんあります。
とくに近年は猫の高齢化が進んでいます。
認知症を発症するケースも増えているのですが、同居猫がいることで認知症になりにくいことがわかってきました。
また、病気をしにくい、食欲が改善して元気になるといった事例もあります。
私が実際に診察したケースでは、夜に大声で鳴いたり、同じ場所をくるくると歩き続けるような徘徊をしていた猫が、家に新しい猫がやってきたことでそれらがピタッと治まった、ということがありました。
イラスト/柴田ケイコ
ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。