「高齢猫」が認知症になりにくくなる...⁉「猫の多頭飼い」の意外なメリット/家ねこ大全(21)

「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、猫についての最新情報をご紹介します。

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Q.2匹同時に飼うのって大変?

A.2匹買うと苦労は2倍になる?意外とあります、多頭飼いのうれしいメリット


シェルターや里親募集をしている猫を受け入れるときに、人懐っこい同腹(同じ母猫から生まれた)の兄弟、姉妹がいたら2匹一緒にもらい受けてみるのはいかがでしょうか。

「2匹飼ったら、2倍大変になっちゃいそう!」。

いえいえ、2倍の苦労はそうありませんし、「かえって育てやすい」という飼い主さんの声も多いのです。

社会化のできている同腹の子が近くにいて成長すると、遊び相手がいることでお互いに切磋琢磨して成長し、精神的にも落ち着きます。

人間をはじめ、いろいろな動物や状況に対しての順応も早く、トラブルも少なくなります。


Q.猫にもルームメイトがいたほうがいい?

A.同居猫がいることで高齢猫が元気に!認知症にもなりにくい


同じ母猫から生まれた兄弟、姉妹でなくても、一緒に暮らす仲間がいる効果はたくさんあります。

とくに近年は猫の高齢化が進んでいます。

認知症を発症するケースも増えているのですが、同居猫がいることで認知症になりにくいことがわかってきました。

また、病気をしにくい、食欲が改善して元気になるといった事例もあります。

私が実際に診察したケースでは、夜に大声で鳴いたり、同じ場所をくるくると歩き続けるような徘徊をしていた猫が、家に新しい猫がやってきたことでそれらがピタッと治まった、ということがありました。

イラスト/柴田ケイコ

ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。

【まとめ読み】『家ねこ大全285』記事リスト

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藤井康一(ふじい・こういち)
藤井動物病院院長、獣医師、獣医学修士、博士(学術)、経営管理修士。2011年にツイッターを開始。多くの飼い主さんに「こんなことに注意をしてもらえれば」という現役獣医師ならではの最新情報を発信したところ、「困っていたときに役立った」と評判に。フォロワーは5万人超える(2020年7月現在)。

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『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』

(藤井康一/KADOKAWA)

猫好きの方は、大好きだからこそ猫のミステリアスな部分をもっと知りたいですよね。さまざまな行動が意味する猫の気持ちや不調のサインなどをSNS上で人気No.1の獣医さんが解説しています。ちょっとした豆知識から、近年注目されている「猫のうつ」など最新の病気の治療まで、猫のことがすべてわかる一冊です!

※この記事は『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(藤井康一/KADOKAWA)からの抜粋です。

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