魚を食べなくなった日本人
昔の日本人はよく魚を食べていました。1950年代にはEPAをたくさん摂取していたわけです。それが食の欧米化が進み、だんだん魚を食べなくなるとともに、EPAの摂取量も減ってきました。すると、その量に反比例して、心筋梗塞と脳梗塞の患者さんが激増していったのです。
この歴然とした結果から、「EPAを減らすと血管が詰まる病気になりやすい」ということが、日本でも認識されるようになりました。
実際に、1990年から約11年間の厚生労働省研究班による調査で、魚を週に8食食べる人は、1食しか食べない人と比べて心筋梗塞を発症する危険性が60%も低いことがわかりました。
参考文献:53) "Keys A,et al.Epidemiological studies related to coronary heart disease:characteristics of menaged40-59 in seven countries.Acta Med Scand 1966;460(Suppl):1-392"
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