【本作を第1話から読む】体に付く脂肪は1種類じゃない!? 「内臓脂肪」が「皮下脂肪」より厄介な理由
『100歳まで元気でいたければ心臓力を鍛えなさい』 (大島一太/かんき出版)第4回【全8回】
心臓は私たちの身体に欠かせない臓器で、止まることなく働き続ける「命の泉」のような存在です。『100歳まで元気でいたければ心臓力を鍛えなさい』の著者で、心臓をテーマにした多くの著書を持つ循環器科医・大島一太さんによれば、長生きするには心臓の健康が不可欠であり、日々の生活を意識することが重要だそう。本稿では基本として覚えておきたいトピックを紹介します。
※本記事は大島一太著の書籍『100歳まで元気でいたければ心臓力を鍛えなさい』(かんき出版)から一部抜粋・編集しました。
【やってみよう①】生涯歩き続けるための筋トレ法
心臓力を強化するためには、有酸素運動を続けることが不可欠です。
ですが、そんな素晴らしい有酸素運動にも、次のような弱点があります。
①筋力アップが難しい
②トレーニングに必要な時間が長い
③自宅でできるトレーニングが少ない
なかでも特に気になるのが、「筋力アップが難しい」ということ。ハッピーな100歳を迎えるために欠かせない「歩く力」を保つためには、どうしても筋力がなければなりません。
そこで、ロコモティブ・シンドローム(2007年に日本整形外科学会が提唱した「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態」という概念)を予防するために最適な「軽い筋力トレーニング」を紹介します。
軽い筋トレのことを、専門的には「低強度レジスタンス運動」といいます。
レジスタンス運動とは、筋肉にレジスタンス、つまり抵抗をかける動作をくり返し行う運動で、たとえば、スクワットや腕立て伏せ、ダンベルを用いた体操など、増やしたい筋肉に抵抗をかける動作を5~10回反復し、これを3~5セット、無理のない範囲で行います。
負荷をかけて疲れた筋肉には、回復の時間が必要です。レジスタンス運動は、はじめは毎日行うのではなく、2~3日に1回程度、週2~3回からはじめ、徐々に増やしていきましょう。
高血圧や腰痛、膝痛などで治療している人は、まずは家庭血圧をしっかり管理し、また主治医にも相談して始めてください。
初心者でも簡単! 自宅でできる筋トレ デスク・スクワット
ロコモティブ・シンドロームを予防する軽い筋トレを始めるなら、まずコレが最適。机に手をついて行うので簡単かつ安全で効果的。最初は5~10回を1セットとして、1日3~5セット行う。歩く力を保つために太ももを鍛える運動だ