赤ワインとチョコレートが薄毛を救う!/抜け毛予防

pixta_37259266_S.jpg抜け毛は自分とは関係ないと思い、特に気にせず生活していませんか? そんな方は要注意! 髪は抜け始める前からケアすることが重要なのです。特別なことは必要ありません。衣食住を中心とした生活習慣を根本から見直すだけで、数年後の未来の自分の髪に先行投資することができます。最新の科学的根拠をもとに知識を深め、薄毛にならないための生活を今から始めてみませんか。

抜け毛にまつわるさまざまな原因や治療法、ケアなどを薄毛治療の第一人者である岡嶋研二先生に伺います。

前の記事「薄毛の治療薬や育毛剤が肌に合わないことはあるの?/抜け毛予防(23)」はこちら。

 

IGF-1を増やす生活こそ、薄毛予防に効果的です

男性型脱毛症(AGA)の場合も、女性型脱毛症(FPHL)の場合も、IGF-1を増やす生活習慣を心がけることが大切です。IGF-1とは、インスリン様成長因子-1のことで、アミノ酸約70個が連なったペプチドという物質です。体中の全ての組織で作られ、人の身体の成長に不可欠です。このIGF-1が増えると、眠っている毛根に喝を入れ、育毛効果を発揮することが分かっています。

 
赤ワインは薄毛予防だけでなく健康効果を発揮する!

食事、睡眠、運動は心身の健康を保つだけでなく、薄毛を予防する効果もあります。和食中心の食生活で脂肪や糖分を減らすこと、6時間以上の質の良い睡眠、さらに適度な運動がおすすめであることはすでにご紹介しましたが、加えておすすめしたいのが、赤ワインです。

赤ワインには、ぶどうに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールが含まれています。これが、胃腸で知覚神経を刺激し、全身でIGF-1を増やすことで、薄毛はもちろん、心疾患や認知症を予防するといわれます。

 
アメリカンコーヒーとカカオが薄毛予防に最適

コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、体の中でIGF-1を増やし、薄毛予防をはじめさまざまな健康効果を発揮することが分かっています。確かに、温かいコーヒーを飲むと体が温まり、気分が安らぎます。これはIGF-1の体温上昇効果と鎮静作用の体感といえます。

ちなみにクロロゲン酸は熱に対して不安定なので、コーヒー豆を焙煎すると組織が壊れてしまいます。したがって、浅煎りのコーヒー豆ほど多くのクロロゲン酸を含むので、健康と薄毛予防のためにはアメリカンタイプのコーヒーをおすすめします。

もうひとつ、おすすめの食材があります。それは、チョコレートの原料であるカカオです。カカオに含まれるカカオポリフェノールは、知覚神経を刺激しIGF-1を増やし、育毛が促進されることが検証されています。
しかし、チョコレートだからといって、ホワイトチョコレートなどを食べては糖分の摂りすぎになってしまうのでNGです。カカオ70%などと表示された高純度のチョコレートがおすすめですよ!

 

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取材・文/荒井さやか


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岡嶋研二(おかじま・けんじ)先生

1978年、熊本大学医学部卒業。1982年、熊本大学大学院医学研究科修了(医学博士取得)。日本学術振興会特定国派遣研究員としてウィーン大学医学部への留学、熊本大学医学部助教授、そして名古屋市立大学大学院医学研究科教授を経て、2012年4月、名古屋Kクリニックを開院。血液学を中心に研究を進め、育毛作用を有するインスリン様成長因子-1(IGF-1)を増やす新たな方法を見いだし、育毛効果を発揮する治療法の開発へと応用している。

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