太っているわけでもないのにおなかだけがぽっこり出ていたり、猫背が進んで巻肩になっていたり...。これは姿勢の崩れや骨盤のゆがみが関係しています。今回はその原因となるNG生活習慣をご紹介。猫背矯正マイスターの小林篤史(こばやし・あつし)先生に教えていただきました。
この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2024年9月号に掲載の情報です。
【前回】お腹ポッコリさんにおすすめ! 1日1回10秒押すだけで猫背も解消できる「腹肉撃退プッシュ」
骨盤のゆがみ、頭痛、めまいを引き起こす原因に
姿勢が崩れるNG習慣5
姿勢は毎日の習慣から作られています!
「姿勢の崩れや骨盤のゆがみは、普段の生活習慣や生活環境、体の使い方のクセなどが関係しています」と小林さん。
メイクや髪型はおかしかったらすぐ直すのに、姿勢はそのままにしてしまう理由は、習慣化してしまっている〝NG姿勢〞にあるかもしれません。
「体のゆがみは、いわば体自体に形状記憶されてしまっているようなもの。形状記憶されている姿勢をとるほうが楽なので、元に戻すことが難しくなります。だからと言って放っておくと、頭痛やめまいなど原因の分からない不調を呼び起こします。毎日の習慣を見直し、改善できることは直していきましょう」(小林さん)
NG習慣1:スマホを見るときに、うつむきがち
スマホやタブレットなどデジタル機器の普及が、猫背や巻き肩、肩こりといった悪影響を及ぼしています。スマホを見るときは、スマホを持つ手をもう片方の手で支えるようにし、背すじを正して見るのがおすすめ(ときどき腕を入れ替えましょう)。スマホの位置は、目線に近い高い位置に。首まわりの負担が軽減します。
NG習慣2:イスに座るとき、前のめりになっている
ダイニングテーブルや机を利用する際、ついつい前のめりになったり、頬杖をついてしまいがち。でもこれ、NG習慣なんです。イスに座るときは、骨盤を立てるよう意識するのがゆがみを解消するコツ。腕をテーブルの上に置いて支えにすると、正しい姿勢がラクに維持できます。