ぽっこりおなかに「おなかへこませ体操」。努力もがまんもせずに内臓脂肪を撃退!

ぽっこりおなかでお悩みの人はいませんか? その原因は内臓脂肪。放置していると、待っているのは病気、そして莫大な医療費です。後悔しないためにも、脂肪を燃やす体の動かし方と食事の工夫を実践し、習慣化しましょう。そこで今回は、川村内科診療所所長の川村昌嗣(かわむら・まさひで)先生に、「ぽっこりお腹の原因とつらくないから続く!『おなかへこませ体操』」を教えてもらいました。
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ずっと元気でいるために習慣化で脂肪を撃退!

ぽっこりと突き出たおなかや、年々大きくなるウエストのサイズ...そんなおなか回りの悩みをもつ人は少なくないでしょう。

ぽっこりおなかの原因は、内臓脂肪と呼ばれる脂肪の蓄積です。

健康診断では、メタボの診断基準に腹囲がありますが、これは内臓脂肪によって健康を害する恐れがあるため。

生活習慣病をはじめ、さまざまな病気のリスクを高めるのです。

ぽっこりおなかを解消して内臓脂肪を減らすには、「努力とがまんは禁物!」と話すのは、川村昌嗣先生。

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「おなか回りをすっきりさせるには、いまの行動の何がいけないのか、自分がどれほど損をしているのかを知ることが大切です。太ったままでいると、待っているのは後悔と病気、莫大な医療費の請求です。そうならないためには、脂肪が燃える体の動かし方や、食事の工夫を知ること。癖にすることが秘策です」

習慣化することで、一生太らない体を手に入れましょう。

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おなかを動かすだけで脂肪が燃える

つらくないから続く腹筋と同じ効果の簡単体操

食事で摂ったエネルギーの多くは、肝臓で中性脂肪が多く含まれるリポタンパクが合成され、各細胞に運ばれます。

過剰分は悪玉といわれるLDLコレステロールとして動脈硬化を促進したり、内臓の周りなどにつく内臓脂肪や皮下脂肪として蓄えられ、インスリンの効きを悪くするインスリン抵抗性を引き起こします。

血液中に中性脂肪が多いと、いわゆる血液ドロドロの状態になり、血管が詰まりやすくなります。

柔らかい動脈硬化巣が破けるとそこで血が固まり、血管をふさいで心臓病や脳卒中などを引き起こすことも。

血がドロドロだとより危険性が高まります。

そんなリスクを減らすには、おなかをすっきりさせることが早道です。

「おなかに脂肪がつくのは、腹筋を動かしていないことが原因です。しかし、日常生活の中で腹筋を使う機会はあまり多くないでしょう。そこで行ってほしいのが、おなかを出したりへこませたりするだけの腹ペコ動作(腹筋の運動)です」と、川村先生。

やり方は、下記の「おなかへこませ体操」の通り。

呼吸は意識せずに、「おなかを出す・へこませる」動きに集中します。

どうしても呼吸がおなかの動きに連動する人は、呼吸に合わせて行いましょう。

へこませたときに息を吐き、出す際に息を吸うとより効果的です。

仰向けから体を起こす腹筋運動と同様の効果を得られます。

「おなかへこませ体操を行うと、動かしている腹筋の最も近くにある内臓脂肪から減少し、次いで余分に肝臓に蓄えられている脂肪(脂肪肝)、皮下脂肪の順で減っていきます」。

血液中の中性脂肪の値やコレステロール値の改善も期待でき、生活習慣病の予防にもつながります。


[癖にしたい]おなかへこませ体操

おなかを前に出す⇒へこませるを繰り返しましょう。何回でもOKです。

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いつやるの?

テレビを見ながら

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おなかへこませ体操を癖に

家事の合間に

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おなかへこませ体操を癖に

歩きながら

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お風呂でぽっこりおなかに「おなかへこませ体操」。努力もがまんもせずに内臓脂肪を撃退! 2107_P009_04.jpg

【うまくできない人は?】
横になって行ってみましょう


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仰向けになったら、呼吸は意識せずに「おなかを出す・へこませる」ようにします。おなかに当てた手に力を入れるとより効果的。

【もうちょっとできそうな人は...】

●おなかを動かす際、力の入れ方に変化をつける(おなかの下の方→上の方と、動かし方を変える)

●動かすスピードを速くしたり、ゆっくりにしたり、変化をつけながら行う


【次ページ:効果が高まる歩いておなかへこませ体操】

 

<教えてくれた人>
川村内科診療所所長

川村昌嗣(かわむら・まさひで)先生
1988年、慶應義塾大学医学部卒業後、同大学の内科に入局。けいゆう病院健診科勤務後、2012年、川村内科診療所開設、16年、医療法人化。著書に『医師が教える50歳からの超簡単ダイエット』(幻冬舎)など。

この記事は『毎日が発見』2021年7月号に掲載の情報です。

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