腰痛、猫背、不眠、モヤモヤ...さまざまな痛みや不調が出てくる40代・50代の更年期世代。そんな更年期のあらゆる不調は、実は姿勢や日常生活からくる歪みが原因です。体幹や姿勢を整え、ほんの少しのメンテナンスをするだけで、不調を取り去るメソッドを提唱しているのが、バルセロナ在住ピラティストレーナーの戸城紀子さん。『更年期世代の不調を取り去る 大人ピラティス』(KADOKAWA)に収録された「お悩み別解消エクササイズ」を実践し、痛みや不調のない心晴れやかで健康な体を手に入れませんか? ビギナー向けの基本レッスンなので、運動が苦手な方でも、何歳になってからでも始められますよ。
※本記事は戸城紀子著の書籍『更年期世代の不調を取り去る 大人ピラティス』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。
お悩み3
ぽっこりお腹
腸腰筋を伸ばして、下腹に効くエクササイズを !
下腹部がぽっこり出ている。痩せている、太っているにかかわらず、この悩みも多いですね。
原因として内臓下垂も疑われます。重力に負けて内臓が落ちてくると下腹部が引っ込まないのです。見た目だけの問題でなく、股関節痛を引き起こしたり、反り腰に拍車をかけたりします。
だからといって腹筋運動をがんばっても、下腹部は使いづらくて、ここだけを鍛えられなかったりします。また、腸腰筋という股関節まわりの筋肉も関係しています。そこで、ストレッチをしてから下腹部にフォーカスしたエクササイズをやってみましょう。
腸腰筋と反り腰の関係
腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋の二つからなり、硬くなると腰の骨を引っ張り、反り腰や腰痛、股関節痛の原因に。
\ぽっこりお腹を解消/
腸腰筋ストレッチ
まずは下腹部と脚のつながりの部分、腸腰筋をストレッチ。ここを伸ばしておくと、次に紹介するピラティスがやりやすくなります