「整体」と「接骨院」の違い説明できますか? 覚えておきたいそれぞれの対象範囲と使い分け

【本作を第1回から読む】致死率は約4.6倍、およそ4分の1が未使用...チャイルドシートの「正しい使い方」と「ポイント」

『整形外科医が教える 家族の身体を守る医学的ライフハック』 (おると/KADOKAWA)第6回【全11回】

マッサージの効果から湿布の貼り方、薬の飲み方まで、私たちの日常には多くの医学知識が必要とされています。しかし、それらを正しく実践できている人は意外と少ないかもしれません。X(旧Twitter)で医療情報を発信し、フォロワー数12万(2024年2月時点)を有する話題の整形外科専門医・おると先生による『整形外科医が教える 家族の身体を守る医学的ライフハック』は、勘違いしがちな日常の中の医学知識を、丁寧に解説してくれます。自分の習慣は問題がないのか、一度チェックしてみましょう。

※本記事はおると著の書籍『整形外科医が教える 家族の身体を守る医学的ライフハック』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。


「整体」と「接骨院」の違い説明できますか? 覚えておきたいそれぞれの対象範囲と使い分け 整形外科医が教える家族の身体を守る医学的ライフハック_記事6アイキャッチ.jpg

今さら聞けない!整体と接骨院の違いとは?

<Check>
・接骨院では外傷によるねんざや打撲に対する施術が受けられるが、慢性疾患は扱えない
・整体ではマッサージやリラクゼーションが受けられる

整体や整骨院などはどこがどう違うのかという質問は、X(旧Twitter)では頻繁に受ける質問で、また整形外科と混同してしまっている方も少なくありません。

今回は整体や接骨院、整形外科を比べて違いをはっきりとわかるようにしてみましょう。

●整体

整体に関しては国家資格はなく、業務に関連するような民間資格がいくつか存在するのみです。整体師として働くために必須となる資格もなく、無資格・未経験からでも始められる間口の広い職種といえます(たまに理学療法士などの国家資格をお持ちの方が開業されている場合もあります)。

整体では、主に手技によって筋肉のこりや疲労を改善させ、身体全体のバランスを整えようとする施術が行われます。整体では医学的な対応できません。施術の対象となるのは、慢性的な肩こりや腰痛が基本となります。

また、整体院やカイロプラクティックでは、すべての施術が保険適用外であるため、全額自己負担となります。

 

おると
整形外科専門医。診療にあたりながら、自身の転職経験をもとにしたブログ「フリドク」やX(旧Twitter)を2018年より開始。正しい医療をわかりやすく発信するスタイルや世間のネットニュースについての専門医目線での解説、ニセ医療解説などが大きな反響を呼び、現在12万人を超えるフォロワーを有する(2024年2月時点)

※本記事はおると著の書籍『整形外科医が教える 家族の身体を守る医学的ライフハック』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。
PAGE TOP