致死率は約4.6倍、およそ4分の1が未使用...チャイルドシートの「正しい使い方」と「ポイント」

チャイルドシート卒業後に使いたいもの

では、6歳を過ぎてチャイルドシートに座らなくてもよくなった児童はどうすればよいでしょうか。

実は一般的にシートベルトは、身長が少なくとも140cm以上ないと、急ブレーキをかけたときにベルトが首にかかったり、すり抜けたりしてしまう恐れがあり、危険とされています。しかも、6歳児の平均身長は110cmちょっとしかありません。

つまり、6歳になりチャイルドシートを卒業したとしてもすぐに、シートベルトを使うことはできないのです。

そこで、チャイルドシートとシートベルトのつなぎとなるのが、ジュニアシート、もしくはブースターシートになります。これらは座面を上げて児童の背の低さを補う製品(背もたれありがジュニアシートで、背もたれなしがブースターシート)となります。使用する順番としては、チャイルドシート→ジュニアシート→ブースターシートとなります。万が一のときに子どもの身を守るために、きちんと装備しておくことをおすすめします。

いうまでもありませんが、自動車を運転するときは、運転者自身がシートベルトを着用するとともに、助手席や後部座席の同乗者にもシートベルトを着用させなければなりません(病気などやむを得ない理由がある場合を除く)。

大切な人の命を守るためにも、しっかりとチャイルドシートやシートベルトを活用しましょう!

致死率は約4.6倍、およそ4分の1が未使用...チャイルドシートの「正しい使い方」と「ポイント」 igakulifehack01_01.jpg

参考文献:警察庁「子供を守るチャイルドシート」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html

 

おると
整形外科専門医。診療にあたりながら、自身の転職経験をもとにしたブログ「フリドク」やX(旧Twitter)を2018年より開始。正しい医療をわかりやすく発信するスタイルや世間のネットニュースについての専門医目線での解説、ニセ医療解説などが大きな反響を呼び、現在12万人を超えるフォロワーを有する(2024年2月時点)

※本記事はおると著の書籍『整形外科医が教える 家族の身体を守る医学的ライフハック』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。
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