日本は世界一の睡眠後進国
日本人の勤勉さは世界にも知られるところです。「勤勉」をどう定義するのかという問題もありますが、やはりひとつには、仕事をする時間が長いということがあるでしょう。
残業や仕事の後の付き合い、子どもの塾や部活動の世話、そういった数々の用事で「忙しい」という日本人は多く、それは通常、悪い意味には使われにくいでしょう。忙しいとは「充実している」「会社や社会に必要とされている」というニュアンスを含むことが多々あります。これも中毒の一種と考えられます。
そんな日本人の睡眠時間は、世界一短いというデータがあります。経済協力開発機構(OECD)の2018年発表によると、日本人の平均睡眠時間は加盟30カ国の最下位です。
平均7時間22 分で、OECD平均の8時間25分より1時間以上少なくなっています。
世界で一番眠らない国。それは世界一、睡眠に対する理解の遅れている国ということでもあります。日本は世界一の睡眠後進国なのです。