スマホやPCの見すぎで、目のトラブルを抱える人は年々増えています。
本書『1日3回ツボを押すだけで目はすぐによくなる! 』では、近視・老眼・疲れ目・ドライアイなどの目の悩みを解消する「ツボ押し」法を紹介。
休憩時間などの空き時間に「ツボ押し」して、ツライ目の悩みを解消しましょう!
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前の記事「ビタミンAやDHAが効果的。視力回復につながる栄養素を摂りましょう/「ツボ押し」で目の不調を解消(5)」はこちら。
近視をよくする生活習慣
~パソコンや近くのものを見すぎない工夫を~
仕事やプライベートでパソコンなどを使うことが多い人の場合、近視を予防することと進行を防ぐことが大事です。パソコンなどの使用環境を見直してみましょう。
パソコンを使うときは明るさと姿勢に注意
パソコンや読書で使う机やイスが低すぎたり高すぎたりするのは、よくありません。自分の体に合っていないものを選ぶと、画面や本が目と近くなりすぎる原因になり、そのうえ首や肩のこりなどの不調が出やすくなります。くれぐれも、よい姿勢で作業できるものを選びましょう。
パソコンは50センチ以上、スマートフォンは30センチ以上離して画面を見るのが理想です。テレビの場合は、画面から2メートル以上離れます。暗い部屋でこれらの画面を見ると、画面から発せられる光が目の負担になるので、明るい部屋で見るようにしましょう。
本を読むとき、文字が見えづらいと目に近づけてしまいがちですが、本は30センチ以上離して読むようにします。
目を休ませる時間をつくる
毎日、パソコンやスマートフォンを十数時間も使っている人もいると思います。パソコンなどを使っているとき、1時間に5分程度は休憩を取る習慣をつけましょう。休憩時間には、近視に効果のあるツボを押したり、目から30センチと3メートルの位置にある目標物を5~10秒おきに交互に見る"遠近ウォッチング"をしたりして、毛様体筋の緊張をほぐすのもおすすめです。
そして、難しいとは思いますが、できれば1週間のうち3日、少なくとも1日はパソコンなどを使わない日をつくって、目を休ませます。
移動中はスマホの電源をオフにする
スマートフォンを持って出かける際は、必要以上に使用しない環境をつくることが必要です。スマートフォンは衣服のポケットには入れず、バッグのできるだけ奥に入れるなどして、むやみに取り出さないようにします。
電車での移動時間は電源を切り、電車から降りたら電源をオンにして、電話やメールの確認などをしてはいかがでしょうか。
太陽の光が近視に効く
近視は、太陽の光で抑制できるといわれています。太陽光に含まれる一部の光によって、眼軸長が伸びるのが抑制されるという研究結果があります。
目がその光を浴びられるよう、できるだけ外に出かけたり、室内にいるときは窓を開けて太陽の光を取り込んだりしましょう。
◆◆目のすっきり感UPレッスン◆◆
視界を暗くする
照明の数を減らしたり、サングラスをかけたりして、目に入る光を減らしましょう
目は、光に弱いものです。そのため、それほど強くない光だと思っていても、じつは目には大きな負担がかかっています。
室内の照明の数を減らしたり、外出時にサングラスをかけたり、つばのある帽子をかぶったりして、視界を暗めにするようにしましょう。実際にやってみると、暗い場所が目にやさしいことがわかるはずです。
目に入ってくる光の量を少なくすることで、目の疲れが緩和されます。
次の記事「スマホ老眼は20代から発症! 遠くのものもぼやけて見えます/「ツボ押し」で目の不調を解消(7)」はこちら。
森岡清史(もりおか・きよし)
医学博士。吉祥寺森岡眼科院長。浜松医科大学医学部卒業後、東京大学大学院医学系研究科にて網膜色素上皮細胞の研究(微細形態)に従事。東京大学大学院を修了。医学博士取得。日本眼科学会眼科専門医に認定。東京医科大学病院眼科勤務、田無第一病院(現・西東京中央総合病院)眼科医長を経た後、吉祥寺森岡眼科を開設。全国でも数少ない眼精疲労治療室を併設して、東洋医学の考え方を取り入れた専門的な治療にもあたっており、今までにのべ15万人以上の患者を診てきている。
『1日3回ツボを押すだけで目はすぐによくなる! 』
(森岡清史/KADOKAWA)
中高年の老眼はもちろん、スマホなどの普及で目にトラブルを抱える人は年々増加しています。現代人が抱える近視・老眼・疲れ目・ドライアイなど目の悩みを解消する「ツボ押し」法をメインに、名医がわかりやすく解説。ひと目でわかるツボ押しマップ付き。