「美容外科初心者」が知りたい「医師と治療法の見極め方」【美容外科専門の朝日先生に聞きました】

年齢を重ね、大人世代になると気になるのが「シミ・シワ・たるみ」。近年は美容医療という言葉を耳にする機会が増えてきました。手軽さという言葉だけでなく、メリットとデメリットをしっかりと理解することが大切だと、日本医科大学形成外科の講師である朝日先生は言います。今回は正しい美容医療の選び方についてお聞きしました。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年11月号に掲載の情報です。

【前回】気になる「シミ・シワ・たるみ」を解消したい!正しい美容医療の選び方【美容外科専門の朝日先生が指南】

<達人のツボ>
シミ・シワ・たるみを防ぐには?
最も重要なのは、紫外線の予防。

ただし、紫外線を全く浴びないと体内でビタミンDの産生が減少するため、極端に避ける必要はありません。

夏以外でも屋外で長時間過ごすときには、日焼け止めや帽子でUVカットを心がけましょう。

また、肌の乾燥を防ぐため、保湿を心がけることも大切です。

洗顔後はたっぷり保湿剤を使って肌の潤いを保つようにしましょう。

抗酸化作用の強いビタミンCなどを摂ることも、対策に役立ちます。

医師とよく話し合い
治療法を十分理解する

「自由診療の美容医療を受けるときには、ぜひ慎重に医療施設や医師を選ぶようにしてください。治療法はメリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しましょう」と、朝日先生。

「日本美容外科学会(JSAPS)」に所属する医師は、技術力に期待が持てるそうです。

同学会のホームページには「名医を探そう」というページがあるので、医師を選ぶ際の参考にしましょう。

「他人に言われたからではなく、自分でしっかり考えることが重要です。何をどう変えたいのか明確な意識を持ち、自分で医師を探し、治療内容を医師とよく相談しましょう。万が一、治療後のトラブルがあっても主治医と一緒に乗り越えられるのが理想です」

治療の直後だけでなく、治療から長い年月を経て炎症が出ることもあります。

朝日先生のもとには、30~40年も前に別の病院で受けた治療で鼻に入れた人工物が変性して炎症を起こしたなど、過去の治療に伴うトラブルを抱えた人も来院するそうです。

「何年も経ってトラブルに見舞われたときの受け皿となる医療機関が少ないことも現状です」とも話しています。

 

日本医科大学形成外科 講師
朝日林太郎(あさひ・りんたろう)先生

2009年、三重大学医学部卒。2011年、日本医科大学付属病院形成外科・美容外科勤務などを経て現職。日本美容外科学会など5学会による「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」の診療指針作成委員も務める。

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