腰痛、肩こり、頭痛で悩まされている人は多いのではないでしょうか。これは背骨の動きが悪くなっていることが原因かもしれません。柔道整復師でプロ野球チームの公式メディカルアドバイザーを務めたこともある、酒井慎太郎さんにお話をお聞きしました。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年9月号に掲載の情報です。
【前回】ガチガチの背中をほぐす「胸椎の可動域を広くする体操」【柔道整復師の酒井さんが指南】
テニスボールでほぐす
胸椎の働きを低下させる原因である、"頭が前に出る"と"背中が後ろへ丸まる"の2つを矯正します。
まずは10秒から始めましょう。
<練習>「あご押し」のやり方
頭を前に出す。首から下は動かさず、頭だけを出すよう意識。
親指と人さし指であごを挟み、指を輪郭に沿わせる。そのまま力を入れて、あごを強めに水平に押す。
気付いたら押す
二重あご対策にも
ストレートネックや二重あごの解消にも役立つあご押し体操。
あごを強めに押して、頭を水平に後ろにスライドさせましょう。
1日何度行ってもOK。
準備
テニスボールを準備する
硬式テニスボール2個を、テープでしっかり固定する。
平らな床に座り、肩甲骨の間にくるようにテニスボールをセットする
テニスボールは、肩甲骨の間の位置にくるようセット
肩甲骨の間にボールが当たるように寝そべり、あご押しを行う
1回10秒~1分(最大1分まで)
<これ大事>あご押し&胸椎刺激
あごを後方へ押し込むと、頸椎が刺激され、前へ傾いていた骨が後ろへ戻されます。また、テニスボールで胸椎を前へ押し戻そうとすることで、胸椎にしなやかさが戻り、猫背の解消にもなります。
柔らかい布団は×
柔らかい布団やベッドの上では効果が得られません。必ず硬い床の上で行いましょう。ヨガマットを敷くのはOK 。
壁でボールごろごろ
壁を利用し、テニスボールで背中上部をほぐす方法。壁と背中の間にテニスボール1個を挟み、体重をかけて背中をゆっくり動かしながらボールを転がす。こりやハリを感じている部分にボールを当ててマッサージを。