糖尿病専門医の牧田善二先生お墨付き!「糖化と酸化を防ぐ最強食材」のレシピ

老化対策には日頃の運動なども大切ですが、特に食事に関わる、食材や食べ方の工夫で影響があることが分かってきています。今回は、AGE牧田クリニック院長の牧田善二(まきた・ぜんじ)先生に「老化を加速させる糖化と酸化」についてお聞きしました。

【前回】糖尿病専門医・牧田善二先生に教わる「老化を加速させる糖化と酸化」とは?

食材は「鶏むね肉」

●疲労回復作用の高いイミダペプチドが豊富。食べてすぐ効果が発揮されるわけではないので、疲れを感じる前から摂取を。

●髪や皮膚を丈夫にするビタミンB6も多く、継続的に摂るとAGEを防ぐ作用も。

食べ方は「汁ごと」

水に溶ける栄養素が多いので、スープがおすすめ。蒸し料理にするときは、だしと栄養素が溶け込んだ蒸し汁も一緒に摂るのが◎。

【ポイント】

AGEが発生するため揚げる、焼くなどはNG 。肉料理は、鶏が定番、豚は週1、牛は月1程度を目安に。

スープで

「鶏むね肉とまいたけのしょうが塩麴スープ」

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1人分104kcal/塩分0.7g/糖質3.0g

材料(2人分)
鶏むね肉(皮なし)...1/2枚(150g)
まいたけ(ほぐす)...1/2パック
しょうが(せん切り)...1/2かけ分
小ねぎ(小口切り)...適量
(A)塩...少々
(A)こしょう...少々
片栗粉...小さじ1
(B)だし汁...300ml
(B)塩麴...小さじ2
(B)酢...小さじ1と1/2

作り方
(1)鶏肉は薄いそぎ切りにして繊維を断つように細切りにする。ボウルに入れ、(A)をふって、片栗粉をまぶす。

(2)鍋に(B)を入れて火にかける。沸騰したら(1) 、まいたけ、しょうがを入れ、再び沸騰したら蓋をして弱火で2~3分加熱する。器に盛り、小ねぎを散らす。

蒸して

「鶏むね肉のヨーグルト蒸し」

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1人分176kcal/塩分1.3g/糖質7.2g

材料(2人分)
鶏むね肉(皮なし)...小1枚(200g)
玉ねぎ...1/2個
パプリカ(赤)...1/4個
(A)プレーンヨーグルト(無糖)...1/2カップ
(A)塩...小さじ1/3
白ワイン...大さじ2
イタリアンパセリ...適量

作り方
(1)鶏肉は薄いそぎ切りにしてボウルに入れ、(A)をもみ込む。玉ねぎ、パプリカは薄切りにする。

(2)フライパンに玉ねぎを広げ、(1)の鶏肉を重ならないように並べる。漬けだれは肉の上にのせ、その上にパプリカを散らす。フライパンの周りから白ワインを回し入れて中火にかける。

(3)白ワインが沸騰したら蓋をして弱めの中火にし、6~7分ほど鶏肉に火が通るまで加熱する。汁ごと器に盛り、イタリアンパセリを添える。


 

AGE 牧田クリニック院長
牧田善二(まきた・ぜんじ)先生

北海道大学医学部卒業。糖尿病専門医、医学博士。1996年北海道大学医学部講師、2000年久留米大学医学部教授。03年より現職。新刊『医者に殺されない 病院・医者の正しい選び方』(新星出版社)他、著書多数。

この記事は『毎日が発見』2023年6月号に掲載の情報です。
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