あなたの「髪」は何歳に見える? 髪の印象は「美容行動」の高さで決まる!/大人髪のトリセツ

年齢を重ねるほど、「髪」に関するお悩みも増えますよね。薄毛や白髪などは「遺伝だから仕方ない...」と諦めていませんか? 実は「髪」の未来は、日頃の生活習慣によって劇的に変わります。そこで今回は髪の研究者・伊藤廉さんによる著書『印象は髪がすべて 大人髪のトリセツ』をご紹介。人の印象を大きく左右する「髪」についての知識を深め、さっそく日々のケアを始めましょう。

※本記事は伊藤 廉著の書籍『印象は髪がすべて 大人髪のトリセツ』から一部抜粋・編集しました。

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髪の印象が実年齢より若く見えるかは美容行動の高さで決まる

美髪度(※髪の美しさを総合的に評価する指標)の研究をしていて、全体的な傾向としては髪は年齢が隠せないものではあるものの、バラつきも多いことがわかってきたとお伝えしました。

私が今までで一番驚いたのは、とある39歳の女性の髪。

シャンプーとトリートメントをしただけの素髪なのに、後頭部の上部に「天使の輪」ができていて艶があり、毛先もスルッと綺麗にまとまっていたのです。

20代前半の美髪度の高い髪とも遜色のない髪で、39歳でも抜群に美しく、キープされていたのが感動的だったのを覚えています。

そのほかにも、50代の女性で、後頭部上の艶や毛先のまとまり感が非常に美しい状態に保たれていて、私たちが設けた基準の最上位に位置する方もいました。

20代とも遜色ないくらいでしたね。

どうしてここまでの美しい髪を保てていたのかを検証すると、私たちの考えでは、美容行動がかなり影響しているのではないかと感じています。

美容行動とは、たとえばヘアカットとヘアカラーのサイクルです。

昨今、ヘアカラーを施している人の比率が高いので、若い方であればあるほど、ある程度、明度の高いカラーをしている方が多く見られます。

この場合、ヘアカラーの頻度が低下してしまうと、根元の状態と毛先の状態にギャップが生じます。

根元は少し黒い状態だけれど、中間部分はそれなりに明るく、毛先はさらに褪色が進み、少し黄色っぽく色が抜けてしまいます。

そういったヘアカラー頻度の低下などによって見た目の美しさが下降すると考えられるからです。

またヘアカットも同様です。

髪は10万本くらい生えているものですが、その一本一本の毛周期が異なっていますから、この髪はもうすぐ抜け落ちるもの、この髪は今一生懸命伸びようとしているものなど、一本一本の状況が異なっているんです。

そのため、髪の伸び方は一律ではありません。

この伸び方の差がヘアスタイルに影響するので、毛先がバラついてきて整わなくなったり、フォルムが崩れてきたりするわけです。

なので、ロングのヘアスタイルでも、半年に一回しかカットしないよりは、1か月に一回は定期的にカットしているほうが毛先のまとまり感はキープできるということになります。

カラーの間隔が空くと根元の黒さを気にされる方が多いのですが、カットの頻度も髪の美しさに強く影響しているのです。

カラーの頻度を考えると、髪へのダメージが気になる方もいるでしょう。

確かに、ダメージを抑えるために間隔を空けると、髪自体の体力温存には繋がるかもしれません。

けれど、それと引き換えに見た目の美しさは損なわれていってしまいます。

そこは天秤にかけているような状態といえます。

でも、願わくは髪の体力と美しさを両立したいですよね。

この両立のためには、美容院でのカットとカラーをこまめに行うことと、自宅でのヘアケアの取り組みの両方が必要になります。

ちなみに、美容院で一回にかける金額については、お金をかければかけただけいいかというとそういった相関はみられませんでしたので、半年や1年に一回のスペシャルケアというよりは、定期的にきちんとメンテナンスをするという頻度の高さのほうが重要なのだと考えています。

 

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