毎日の洗髪をしっかり意識して行っていますか? 正しい髪の洗い方を実践すれば、抜け毛や薄毛、乾燥やかゆみといった頭髪や頭皮の悩みを改善に導くことができます。今回は、えがお美容室ディレクターのテルイタカヒロさんに「正しい洗髪方法やヘアケア」について教えてもらいました。
正しい洗髪その1
シャンプー前お湯で1分「予洗い」を
【やりがちNG例】
「シャンプーをする前だからたいして洗う必要はないと思い、10秒程度しか流しません」(55歳・玲子さん)
正しい洗髪その2
シャンプーはたっぷりの泡で洗います
【やりがちNG例】
「無理して泡立てなくても、汚れは落とせていると信じきっていました...」(63歳・妙子さん)
正しい洗髪その3
すすぐとき38℃圧強め
【やりがちNG例】
「秋冬は寒いから40℃くらいで髪を洗っています。節約のため、シャワーは少ししか出しません」(66歳・敦子さん)
正しい洗髪その4
トントンとタオルドライはやさしくね
【やりがちNG例】
「髪はタオルでゴシゴシと強めに拭き、頭皮の水分はあまり意識して拭いていませんでした」(62歳・正美さん)
正しい洗髪その5
生乾き雑菌パサつきいいことなし
【やりがちNG例】
「お風呂上がりから寝るまで時間があくので自然乾燥をしていました。でも就寝前に手で触ると湿っていることも...」(53歳・幸子さん)
正しい洗髪 その1
シャンプー前お湯で1分「予洗い」を
予洗いを行うことで事前に約7割の汚れが落とせます
「予洗い」とはシャンプーをする前にお湯のみで髪や頭皮を洗うことを指します。
ちなみに多くの美容院のシャンプーマニュアルは、予洗いでおおよその皮脂や汚れを落として、予洗いだけでは落とし切れない残りの汚れをシャンプーで落とす方法が主流です。
ショートヘアは1分、ミディアム~ロングヘアもしくはスタイリング剤を多くつけている場合は1分30秒~2分かけて予洗いをしましょう。
汚れがしっかり落とせる
「予洗い」の手順
1.頭皮全体にシャワーを
髪ではなく、頭皮全体にまんべんなくシャワーを当てます。目安は約20秒程度。
2.ハチまわりと生え際を洗います
頭部サイドの出っ張り「ハチ」に約5秒シャワーを当てて、汚れを浮かせます。
3.耳上と耳後ろも洗いましょう
同様に約5秒シャワーを当てます。とくに耳後ろは流し残しやすいので念入りに。
4.後頭部は髪を持ち上げて
後頭部は毛量が多いため頭皮が洗いにくいです。10~20秒しっかり流しましょう。
5.意外と忘れがちなえり足を意識
耳後ろと同様にえり足も流し残しやすいところ。髪と首の境目を念入りに約5秒。
6.最後は毛先の汚れを落とします
シャワーの水圧で髪の絡みを取り除くように流します。10~20秒が理想です。
【基本の手の動かし方】
大きなボールを持つように!
頭に手のひらを沿わせ、軽く圧をかけながら指の腹で頭皮全体をなでるイメージで動かしま
す。爪を立てると傷がつくので注意。