足の血管が浮き出る、ボコボコしている、むくみがひどい...。それらの症状は「下肢静脈瘤」が原因かもしれません。放置しておくと重症化する場合もある「下肢静脈瘤」ですが、軽症のうちはセルフケアで何とかなります! そこで今回は"血管の名医"である広川雅之先生の著書『血管の名医が教える 下肢静脈瘤の治し方』をご紹介。自分の症状はセルフケアで治るの? 放っておくとどうなるの? 別の病気の可能性は? 「下肢静脈瘤」に関する疑問を名医が徹底解説します。
※本記事は広川雅之著の書籍『血管の名医が教える 下肢静脈瘤の治し方』から一部抜粋・編集しました。
【前回】足の血流を改善! 効果抜群な「ゴキブリ体操」をレクチャー
基本のゴキプリ体操
《もっとラクなやり方》
(1)あおむけになって足は肩幅に開き、両手は体の脇に置きます。
(2)足だけを天井に向けて上げます。足は床に対して垂直になるようにして、30~60秒間、ブルブルと小刻みにゆすります。これを3回繰り返します。
(3)寝たまま、両足を壁やイスに立てかけます。3~5分と少し長めに行いましよう。
《もっともっとラクなやり方》
(1)あおむけになって足は肩幅に開き、両足をまっすぐ伸ばします。
(2)そのままの状態で、つま先を前後にゆっくり10回動かします。
(3)次につま先を外回りに5回、内回りに5回、グルグル回すことを3セット繰り返します。基本のゴキブリ体操と組み合わせて行うとより効果的。
《もっとハードなやり方》
(1)あおむけになって足は肩幅に開き、両手は体の脇に置き、床を押さえます。
(2)両足を上げて、自転車のペダルをこぐように左右の足を交互に10回転させることを3セット繰り返します。ゴキブリ体操と組み合わせて行うとより効果的。
もし、両手・両足を上げたままで動かすのが辛いという方は、片手・片足ずつ震わせる、または足だけ震わせる、足首を回すなどのバリエーションもありますので、そちらを試してみてください。
これがラクにできるようになったら、徐々に時間を長くしたり、回数を増やしたり、両手・両足にしてみたりと、レベルアップさせましょう。
反対に基本のゴキブリ体操が物足りなくなってきたり、より効果のある体操を試してみたいと思ったら、足を自転車をこぐ要領で回す体操にチャレンジしてみましょう。
寝たまま足を回すだけですが、下半身全体を大きく使うので、少し汗ばむぐらいの運動量になります。
ここで紹介した体操はとても簡単ですが、それでも毎日続けるとそれなりに筋力がついてきて、物足りなくなってくるはずです。
とはいえ、がんばりすぎは禁物。
あくまでも、継続して毎日行うことが静脈瘤の症状を解消する第一歩ですから、毎日続けられる範囲で行いましょう。
足の症状がラクになってきた実感がわくとさらに続けたくなりますので、ぜひ毎日こまめに行ってください。