生きる上で欠かせない「食」。何をどう食べるかで脳の寿命が変わることが、さまざまな研究により分かってきました。認知症にならず健康な脳を保つために、毎日の食生活を見直してみましょう。管理栄養士で料理研究家の成澤文子(なりさわ・あやこ)さんに、脳に効く「置き換えレシピ」を教えてもらいました。
【前回】「脳にやさしい食品」の見分け方。血糖値が急上昇して急降下する「血糖値スパイク」を起こさせない!
いつもの食事を低GIに!
脳に効く「置き換えレシピ」
高GIな食材を低GIのものにする「置き換えレシピ」で、いつもの食卓を脳寿命を延ばす食卓に。
GI値109の白砂糖は...
オリゴ糖に置き換え!
GI値10~30
胃で分解されずに大腸まで届くフラクトオリゴ糖は、血糖値をほとんど上昇させない優等生。はちみつ(アカシア)でも置き換え可能。
GI値89の食パンは...
ライ麦パンに置き換え!
GI値51
ビタミン・ミネラルが豊富なライ麦パンは、パンの中でもとくに低GI 。腹持ちが良いので、ダイエット中の方にもおすすめです。
GI値76の白米は...
玄米に置き換え!
GI値62
いつものご飯を玄米に換えるだけで、GI値を14下げることができます。同様に低GIなオートミールやもち麦への置き換えもおすすめ。
おかずを低GIに
(写真上)
ポテトサラダのじゃがいもを置き換え
「おからサラダ」
高GIなじゃがいもを、100gあたりの糖質がわずか2.3gと低糖質で低GIなおからに置き換えるだけ。
1人分145kcal/塩分0.6g
材料(2人分)
生おから...100g
きゅうり...1本
ツナ(ノンオイル)...1/2缶
(A)マヨネーズ...大さじ1と1/2
(A)無糖ヨーグルト...大さじ4
(A)粒マスタード...小さじ1
塩...少々
作り方
(1)おからは耐熱皿にのせてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で1分30秒加熱する。
(2)きゅうりは薄切りにし、塩少々(分量外)でもんで少しおき、水で塩気を流してから固く絞る。
(3)ツナの汁気を軽く切る。
(4) ボウルに(A)を合わせ、おから、きゅうり、ツナを加えて混ぜ、塩で味を調える。
(写真下)
シューマイの皮を置き換え
「えのきシューマイ」
小麦粉で作られているシューマイの皮を、低GIなえのきたけに置き換えてヘルシーに。フライパンを使ってキャベツとともに蒸し上げて。
きのこを使うことで、低カロリーな一皿に!
1人分197kcal/塩分0.7g
材料(2人分)
豚ひき肉...150g
玉ねぎ...1/4個
えのきたけ...50g
キャベツ...2~3枚
(A)片栗粉、酒...各小さじ1
(A)しょうゆ、しょうがのすりおろし...各小さじ1/2
(A)塩...小さじ1/8
(A)こしょう...少々
からし、しょうゆ...各適宜
作り方
(1)玉ねぎはみじん切りにする。えのきたけは根元を切り落とし、細かく切る。キャベツはザク切りに。
(2)ボウルに豚ひき肉、玉ねぎ、(A)を入れてよく混ぜ合わせ、8等分にして丸める。
(3)(1)のえのきたけをバットに広げて(2)にまぶし、ぎゅっと握ってくっつける。
(4)フライパンにキャベツを敷き、上に(3)を並べる。水1/2カップ(分量外)を入れ、中火にかける。
(5)沸騰したらふたをし、弱めの中火で7分ほど蒸す。
(6)器に盛り、お好みでからしとしょうゆをつけていただく。
取材・文/和栗 恵 撮影/米山典子 栄養計算/成澤文子 イラスト/カトウミナエ