「いくつになっても自分の足で歩きたい」のは全ての人の望み。正しい歩き方を身につけて、好きな場所に出かけたり、趣味を楽しんだり、自分らしい日々を過ごしましょう。今回は、一宮西病院整形外科部長・人工関節センター長の巽 一郎(たつみ・いちろう)先生に、「間違った歩き方がもたらす弊害」についてお聞きしました。
いま覚えれば一生使える「全身に効く」歩き方
- 血流が良くなる
- おなかがスッキリ
- ひざが痛まない
- 筋力がつく
「いくつになっても自分の足で歩きたい」とは、誰もが思う願いでしょう。
快適に歩き続けることができれば、好きな場所に出かけたり、趣味を楽しんだり、自分らしく過ごすことができます。
「一生自分の足で歩くには、動いたり、歩いたりすることが、なぜ億劫になるのか、その原因を見て、それと向き合う意識が必要。自分の体を知って、体を正しく使う。そうすることで、健康な足腰を保てます」と、巽一郎先生。
今回は、巽先生に、タイプ別の歩き方を教えていただきました。
まずはセルフチェックで自分の体を知ることから始めましょう。
「歩くことを支える筋肉は、年齢とともに減少し、何もしなければ衰える一方です。しかし、体を正しく動かしているかぎり、年齢にふさわしい質と量を保てます。筋肉を取り戻そうと、急に激しい運動を始める必要はないのです。自分のタイプに合わせたやり方で、無理なく、一生歩ける足を目指してください」(巽先生)。
足や腰が痛い人は、正しい歩き方を1カ月続ければ体がラクになるはずです。
今日から正しい歩き方を身につけましょう。
間違った歩き方を続けていると体はどんどん
「疲れやすく」なる
間違った歩き方を続けると、「歩くと疲れる」→「歩くのが億劫」→「筋肉が衰える」→「さらに歩かなくなる」という悪循環に。
「体の痛み」が出てくる
良くない姿勢で歩いていると、体のあちこちに過度な負担がかかり、肩や腰、ひざなどに慢性的に痛みが生じるように。
「老けて」見られるようになる
背中が丸まっていたり、頭を前に突き出すような歩き方をしていると、年齢よりもぐんと老けた印象に見られます。
取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 イラスト/織田美涼 モデル/川島佐和子(SPLASH)